サラリーマン時代、インドネシアに無期限で放置されたときが最高にアツかった話

これは青年海外協力隊の選考試験でも自己PRに使ったサラリーマン時代のお話。

海外営業マンとして猛然と社畜ライフを駆け抜けていた当時、突如部長に呼び出されたオチョ(@diadecanicula)だけど、

オチョ
部長なんでしょう?

部長
お前、今度のインドネシアの鉄道事業、あれがとても重要だってこと理解しているよな?

オチョ
はい、もちろん!

部長
日本から遠隔で情報収集するのも大変だからさ、お前ちょっと行ってこいよ・・・

オチョ
出張ってことですね、了解です!

部長
出張っていうかもう、結果出すまで長期で滞在してこいよ・・・

オチョ
長期出張、えっと、何週間くらい?

部長
いや、だから、結果で出すまでだってば・・・

オチョ
い、、、1ヶ月くらい?

部長
まあ、1ヶ月で結果が出せればな・・・

オチョ
(が、、、ガチだ、、、)

部長
嫌なの?

オチョ
い、行っきまーーーす!!!

こうして私はインドネシアに無期限で放置された・・・。

インドネシアの現地法人を頼る

放置ってちょっと言いすぎかな、頼るツテが全く無かったわけではない。

ジャカルタの空港に一人降り立ち、最初に頼ったのはインドネシアの現地法人、そこに勤務するナショナルスタッフ。

過去のプロジェクトでも何度か一緒に働いたことのあるアドリアント部長(仮)と、彼が持っている人脈を頼った。

オチョ
アドリアントさん、今度の鉄道プロジェクトに関する情報を集めているんだ、誰かいい人紹介してくれない?

アドリアント
オーケー、何人か心当たりあるから声かけてみるよ!

インドネシアの鉄道は過去、日本の援助によって整備されたこともあり、現地法人の部長クラスでもそれなりに現地の鉄道関係者との人脈を持っていた。

情報収集がミッションなのだからとにかく人に会う、会って話す、話してまた誰か紹介してもらう、の繰り返し繰り返し。

フットワーク軽く!物怖じせず!新しい人脈を作る!

オチョ
そんなプロジェクトの動きがあるのか~

と有益な情報を得られることもあれば、

オチョ
た、ただのくだらない雑談(しかもほぼ下ネタ)で終わってしまった・・・

てな感じのこともある。(←こっちが大半)

大事な情報はカフェにある

そんな感じで動き出していたある日、アドリアントからこんな話が、

アドリアント
オチョ、いろんな人にアポとって会いに行くのはいいけど、会議室でする打ち合わせにはあんまり意味無いよ!

オチョ
え、どういうこと?

アドリアント
日本のビジネスとこっちのビジネスは違うんだ!会議室で打ち合わせをしたって彼らは建前的なことしか言わない、本音を引き出したかったらもっとフランクな場で会話をしなきゃ!

オチョ
ほほう、なるほど・・・

そんなアドバイスを受けてからは、上司を連れて行く場合を除き、現地の役人や現地企業のお偉いさんに会うときはカフェもしくはレストランに誘い出してコーヒー飲んだりごはん食べながら打ち合わせするのが基本になった。

アドバイス通り、それまでとは打って変わってみんな楽しげにおしゃべり、徐々に仕事に関する大事な情報も出てくるように。

ていうか、

オチョ
こちらからそちらのオフィスに行くんで・・・

と言っても「忙しいから無理」と言って面会できなかった相手も、

オチョ
日本食レストランで食事でもしながらお話しない?

って誘うと「え、じゃあ行くーーー」

オチョ
っておい!!
(まあ経費で日本食食えるから俺としても嬉しいが)←コレ本音

途上国のビジネス、特に公共事業なんてのは、人と人との癒着がまだまだ根強く、人脈の構築がとても重要なのだ。

キーマンを探せ

そんなことを何度も繰り返していると、徐々に見えてくるキーマンの姿。

誰に聞いても「あいつは有能だ」、「あいつに会って話を聞くべきだ」、という声。

オチョ
(この顔の広さ、評判の良さ、只者じゃない・・・)

そんなキーマンにようやく初めて会う機会を得られたのが、インドネシアに来て1ヶ月ほど経ってからかな。

そしてそんな彼の口から出てくる情報はものすごいものばかりだった。

キーマン
○○社にはあまり近づかないほうがいいぞ・・・

オチョ
え・・・どうしてですか?

キーマン
あそこはX■△の%&#が#$+でいずれ@*¥だから・・・

オチョ
X■△!?%&#、いずれ@*¥!!

キーマン
□□社はあんまりやる気がなさそうだね、全然動いていない、一方で△△社はいい動きしてるね、XXXにも会いに行ってるし、ここにも何度か来たよ・・・

オチョ
えぇXXXに!?もしかして○○さん?

キーマン
そうそう、○○さん・・・

オチョ
(うわ~、日本で会った時はそんな感じしなかったけど、バリバリ動いてるじゃん・・・)

などなど、日本の大企業の名前が次々出てきて彼らが内部でどう動いているか、ブログなんかにはとてもじゃないけど書けない内容の情報がたっくさん出てきた。

オチョ
なんか、スパイになった気分~

スパイ活動の結果

そうして現地で得られた情報を部長に報告し、

部長
よし、帰ってきてよし!

となったのがインドネシアに滞在してちょうど2ヵ月後のこと。

日本に帰国後、キーマンから得た情報は恐ろしいほど的中し、私の会社は次に起こりうることを得た情報に基づきながら上手いこと立ち回り、見事に製品に納めることになった。

ジャカルタはしばらくの間、その鉄道の工事によって、元々渋滞の酷かった道路がより一層混雑していることだろう。

心無い人事によって私はそのプロジェクトから外されてしまったが、今でも愛着のあるプロジェクト。

鉄道が完成したら、乗りに行きたいな。

サラリーマンもけっこう面白かったな

何でこんな記事を書いたかというと、日本でサラリーマンをしていたときに一番エキサイティングだった仕事を書いておきたかったから。

答えの無いなかで、いつ誰に会うべきか、思考しながら足を動かして、初対面の外国人とアドリブで会話しまくって、そのなかで有益な情報を上手く引き出す。

日本のサラリーマンも、面白いことあった。

それにこのエピソードは、青年海外協力隊の選考試験でも使って、今の道に繋がった自身の大切な課程でもある

あの時があって、いまがある

そんな個人的な思い出を長々と語る記事であった!

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