20代体験レポート 窓際族はやっぱり○○だった!

青年海外協力隊としてグアテマラへ派遣されるため会社を休職し、ここ半年、文字通り一切仕事をしていないオチョ(@diadecanicla)だけど、実は休職に入るさらに数ヶ月程前から私はほとんど会社で仕事をしていなかった。(因みにボランティア活動は仕事ではないので)

会社には行くが仕事が無い、俗に言う、窓際族というやつである。

窓際族(まどぎわぞく)とは、日本の企業や団体の職場において閑職に追いやられた、主に中高年の社員・職員を指す言葉。

Wikipediaより引用

上述の通り、基本的には悪い意味で使われることの多い“窓際族”という言葉だが、一方で最近では若者達の間で、窓際族こそ勝ち組ではないか、といった見解もあるようだ。

窓際族はサラリーマンの「勝ち組」なのか? 「うらやましい」「その生き方が正しい」の声

キャリコネニュース様より引用

確かに窓際族はオフィスでろくに仕事もせずに、定時の鐘が鳴るや否やPCの電源オフしてそそくさと帰路につき、ライフワークバランス的にはライフのほうに偏ったアンバランス具合、一見すると好条件な処遇と思うのもわかるが、果たしてその実態はどうなのか?

ひょんなことから20代にして窓際族を経験した人間として、そのとき感じたありのままの窓際族を書くことにする。

20代最後に窓際族体験コース

まず、私が窓際族を体験するに至ったことのいきさつをざっくり説明すると、

青年海外協力隊の選考試験を受けていることを上司に報告(派遣が認められなければ退職する旨もこのとき伝える)

実際にめでたくJICAから青年海外協力隊の合格通知が届く

合格した旨を伝えるとすぐさま後任が現れる

大した仕事もしていなかったので2週間程度で引継ぎ完了

はい、仕事なくなる、協力隊の訓練が始まるまで暇

通常は出世コースを外れてポストからあぶれたり、従事していたプロジェクトそのものが頓挫したりして仕事がなくなるので、私の場合はちょっとイレギュラー。

期間も短いし、次に進む道も既に決まっていたので、窓際族無料体験コースとしてはおあつらえ向きな状況である。

しかも当時の私には以下のような好条件が揃っていた。

  • スペイン語の勉強という、暇時間を埋めるものがあった(数ヵ月後にはグアテマラ出発という状況)
  • 会社は都心で、周りにはカフェ、公園、本屋・100均等の商業施設があった
  • 有給休暇が残っていた
  • 家から会社まで徒歩20分のところに住んでいた

このような好条件で臨んだ窓際族無料体験コース、その体験レポートを下記する。

窓際族体験レポート

時間はある、腐るほどあるのである

窓際族、何といっても時間は腐るほどあるのが特徴。

試しに当時の私の一日のスケジュールをご紹介しよう。
      

8:30

~8:40
  
  
  
  
  

~8:50
  
  
  
  
  
  
  

 

 

17:00

始業

朝のミーティング
同じ課の人のスケジュールやプロジェクトのことを聞くフリをしいて、自分の番になったら「特に何もありません、終日社内にいます」と言う作業

メールチェック
朝一にPCを開き、受信ボックスに入っているメールは10件程度、しかもそのほとんどがCCに入れられただけのメールで特に返信が必要なものではない、よって、さらっと読んだら案件ごとのフォルダにメールを振り分ける作業

 

 

本日も一日お疲れ様でした

 

はい、大体こんな感じ。

始業からわずか30分足らずでその日のお仕事が終わる。

そのまま5時まで時間をつぶして、鐘が鳴ったら帰宅、を繰り返す毎日である。

オチョ
時間の余り方ハンパね~~~!

いや、ホントに。

この腐るほどある時間を如何に使うか、ココが窓際族の実力の見せ所である。

まぁ、たいていのおじさんたちは、ネットサーフィンするか、喫煙所に篭るか、PCでフリーセルするか、である。

私の場合、上述のとおり数ヵ月後にはグアテマラに行くことが決まっていたので、この暇な時間をスペイン語の勉強に注力した。

しかし、職場のPCで堂々とフリーセルをやってしまうおじさんほど、私はデリカシーの無い人間ではない。

デスクに置いたテキストの上にさりげなく適当な書類をかぶせ、上司が近くに来たときはすぐさま勉強を中断し、パソコンの画面(何も無いデスクトップ)を見つめて無意味にクリック音をカチカチさせるようにした。

バレバレではあったかもしれないが少なくとも隠れてやってます感は出すよう心がけた。

それが最低限の礼儀というものだと思ったのだ。

お出かけは必須である

さて、私はスペイン語の勉強に注力したわけであるが、それでも終業までそのオフィスで過ごすというのはなかなかの苦行である。

私もそうだったが、窓際族になるなんて人は多くの場合その同じ職場の上司や同僚と良好な関係を築けていないので、彼らの目も気になるし、空気も悪いし、気分が不安定なときは彼らの笑い声を聞くだけでちょっとイラっとする。

かといって席を外してトイレの個室に篭ったり喫煙所で他人の副流煙を吸いながら何十分も過ごすなんて拷問だ。

そんなときはスっと音もなくその場を離れて外の空気を吸いに行くのだ。

ある時はお散歩をし、またある時は近くのカフェに行き、またまたある時はお買い物をするなど、就業時間内とかそんなの関係なく気分転換する時間を作るのが必須だ。

どうせデスクにいようがカフェでコーヒー飲んでいようが会社に与えるパフォーマンスの絶対値は変わらないのだ。

だって、仕事がないんだもの。

有給休暇が全然足りないのである

窓際族になったら有給休暇を使ってテキトーに休みとって周りがせっせか働いている間に優雅に休日を過ごせばいいじゃないか、と妄想する人々に悲しいお知らせがある。

有給休暇は残念ながら、全然足りない。

私は当時、その会社の社員が年間行使しうるMAXの有給休暇、40日間を持っていた。

その40日間を私はわずか8ヶ月という期間で消化しきってしまったのだ。

有給40日/8ヶ月、それに加えてゴールデンウィークやお盆休みといった長期休暇を合わせても尚、

全然足りない!

最後、本当に足りなくなってちょっとちょろまかしたがんばって何とかしたくらいだ。

有給休暇では窓際族の“暇”を埋めるには全くもってその絶対数が足りないのである。

つまり、“仕事が無いのに会社に行かなければならない日”が相当以上あるということになる。

これはかなりのストレスだ。

会社から徒歩20分のところに住んでいた私でもかなりのストレスだったのだ。

まして都心から電車で1時間以上かかる場所にローンして買ったマンションに住んでいるおじさんたちにはこの通勤は相当なストレスに違いない。

あの時期、ラッシュの満員電車に乗って通勤することなど、想像も出来ない。

無料体験コースを終えての感想

 

感想ですね、え~っと・・・

 

 

二度とあの頃には戻りたくない!!

期間限定、好条件、それでもその窓際ライフはそれほどまでしんどかった。

実際、私が会社で見た窓際族のおじさんたちは、お世辞にも幸せそうには見えなかった。

ある人はそれまで大人しくフリーセルをしていたのに突然、狂ったように新人に怒りをぶちまけていた。

窓際族の多いフロアのトイレはいつも個室が埋まっている。

また彼らは不動産投資の話を持ちかけてくるセールスの電話と、久々の話し相手を喜ぶかのように嬉しそうに長話をする。

抱えきれないほどのストレスは彼らの精神を蝕み、彼らからある種の神経を削り、いつしか本人の気づかぬうちに人格すら変えてしまっているのではないか、とさえ考えてしまう。

私が経験した限り、窓際族 = 勝ち組、という方程式はまず成り立たない。

もし手元に仕事が無くなってしまった場合、窓際ライフを謳歌しようなどと考えず、転職、企業、ボランティア、Iターン、何でもいいのですぐにでも別の道を見つけてそっちに進むことをオススメする。

 

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