日本 – 阿智村 星降る村と風の中のスバル

オチョ(@diadecanicula)だけど、せっかく青年海外協力隊としてブログをするなら、通常日本で生活していたら訪れる機会の少ない海外のトラベル情報なんかも書きたいと思う今日この頃。

今回は海外ではないけど、この記事では私が駒ヶ根で訓練生活を送っていたときに同期たちと行った阿智村への旅行について書くことにする。

次回はきっとグアテマラのトラベル情報を、、、!

身辺整理が旅行のチャンス

駒ヶ根での訓練は70日間に及ぶ。

そのほとんどの時間は語学習得に費やされ、毎日毎日、来る日も来る日も新しい単語や文法の法則を詰め込んでいく。

そんな毎日を送っているとさすがにストレスがたまっていく。

それに加えて集団生活、青年海外協力隊といえど、一人ひとり育ってきた環境が違うから、価値観(の違い)は否めない。

そんな、セロリでもなければやってられない状況になったら、やっぱりどこかで息抜きは必要だ。

人によっては週末ごとに外泊届けを出して駒ヶ根から脱出する人もいるし、一度も外泊することなく70日間ずっと駒ヶ根にとどまる人もいる。

私の場合は訓練中ごろにある“身辺整理”と題された3連休を利用してコミュニティ開発同期たちと1泊2日の阿智村旅行へと出向いた。

この旅行を計画したのは、以前の記事(コチラ↓)

青年海外協力隊 非リアの私が同期と初顔合わせするときの心構え

2017.06.22
でもチラッと書いた、コミュニティ開発同期隊員で且つ同じグアテマラ派遣のヒロミンである。

駒ヶ根に集ったたくさんの人たちの中でもコミュニティ開発という職種で来ている人というのは、特定の技術がないところをコミュニケーション能力で補っているだけあって、会話も上手だし周りへの気配りも出来るし適度な距離感を保てるし、とにかく一緒に居てストレスにならない。

私がこの旅行に行くことを決めたのはそんな理由からだ。

ヒロミン
オチョも、、、一緒に行くでしょ?

二人きりの教室で突然、テレながらも勇気を振り絞るようにお誘いしてくれたヒロミンに心を動かされたわけでは決してない。

断言する。

阿智村、そして残念な天気

さて、阿智村という場所について少し説明しよう。

阿智村は長野県内、岐阜県との県境に位置し、昼神温泉があることで有名である。

 

また、201611月には天皇陛下ご夫妻も私的旅行で訪れたことで一躍注目を集めた。

昼神温泉のほかにこの阿智村が村の名物として推しているのが“日本一の星空”と銘打つほどのその満天の星空の下でする天体観測である。

ヒロミンがこの旅行を企画した目的はその日本一の星空を写真に収めることだった。

青年海外協力隊あるあるの一つ、出発前にいいカメラ買う

青年海外協力隊に向けて新品のデジタルミラーレス一眼レフを手に入れたヒロミンはカメラ女子として開花しようと鼻息荒く、ちょっとお高めの三脚まで購入してこの旅行に備えていたのだった。

駒ヶ根から2時間くらいかけて飯田駅まで行き、そこからホテルのシャトルバスに乗ってさらに30分くらいかけて阿智村に到着する。

天気が悪い

長い旅路の途中、皆なんとなくうすうす気づいていたが、誰もその言葉を口にしなかった。

しかし夜が近づくにつれて、雲は無情にも刻一刻とその厚さを増していっている。

そしてその雲の厚さに比例するかのように表情が暗くなっていくヒロミン。

日が暮れる頃にはぱらぱらと雨が、、、お天道様はなんと残酷なものなのか。

ぱらぱらと雨が降ったり降らなかったりするなか、この時点で既に天体観測をするなど絶望的な状況であったが、天体観測ツアーは強行された。

私達だけでなく、他の一般のお客さんと一緒にマイクロバスに乗って移動する。

客A
雨降ってるし星なんか全然見れないじゃーん

誰かが言った。

他のグループのお客さんだ。

デリカシーの無いやつめ。

ヒロミンはこんな状況でも買ったばかりのピカピカの三脚を一応持ってきているというのに。

ギャグか、っていうくらい無情なカウントダウン

会場に行くとそこには巨大なスクリーンが用意されていた。

最近話題の、いわゆるプロジェクトマッピングというやつだ。

司会のお姉さん
それでは、前方のスクリーンをご覧くださーい!

司会のお姉さんの空元気と共に映像がスタートする。

私達は美しく輝く汽車に乗って、宇宙を、満天の星空の中を駆け巡る。

壮大なBGMとダイナミックなプロジェクトマッピングの映像演出で盛り上がりは頂点に達した。

すると、カウントダウンが始まった。

スクリーンに大きく数字が映し出される。

5、4、3、2、1、、、そして一斉に全ての照明が落とされた。

静寂と深い闇が訪れる。

空を見上げる。

わかっている。

分厚い雲しか見えない。

会場のあちらこちらから失笑が漏れる。

司会のお姉さん
えーっとですね、今日は生憎の天気となっていますが普段でしたら、、、

と、先ほどまでとは打って変わって、この状況にさすがに気まずさを隠し切れない司会のお姉さんによる申し訳なさ全開の解説が始まる。

司会のお姉さん
普段ですとこの辺に○○座が見えまして~

司会のお姉さん
あっ!今あの辺に一瞬星が見えました、あ~、でもまた雲に隠れてしまいましたね~

などといった不毛なやり取りが30分ほど続いて、天体観測ツアーは幕を閉じた。

肩を落とし、旅行の幹事として皆に申し訳なさそうに振舞うヒロミンに、

オチョ
グアテマラに行ったら標高高いからきっともっとたくさん星が見えるよ

とだけいった気がする。

他にどんな言葉をかけることが出来たであろう。

星こそ見れなかったが、その夜はおいしい料理とお酒を、久々に時間を気にせず心行くまで楽しむことができ、気分転換と良い思い出作りには素晴らしい旅行であった。


(飯田市立動物園で自撮りしたら動物がホモサピエンスしか写らなかった・・・)

風の中のスバル事件

翌日、青年海外協力隊駒ヶ根訓練所の食堂にて皆で食事をしていると、当然のように“星空はどうだった?”と、悪気の無い残酷な質問が飛んでくる。

引きつった笑顔のヒロミンを横目に、私はことの顛末を出来る限り面白おかしく伝えようと努めた。

オチョ
イヤー、ものすごい演出でさー、カウントダウンまでしたのにさー、照明が落ちて空を見上げたら雲だけ、っていうね、わはははは

チラッと横目で確認するとヒロミンは笑っていない、寧ろなんだか申し訳なさそうな表情を浮かべているではないか。

私は自分のデリカシーの無い発言を後悔し、すぐさま挽回を図った。

オチョ
いや、なんていうかまあ、空に星は見えなかったけど、地上の星を見ることが出来て俺は大満足さ

言い終わった瞬間、あれ!?、と思ったが遅かった。

私は“君と旅行に行けただけで満足さ”的なことをロマンティックに言おうとした結果、誤ってプロジェクトXの主題歌にもなった中島みゆきの大ヒットソングを思わず口にしてしまったのだ。

いいこと言ってかっこつけようという思惑はもろくも崩れ、奇しくも日本を代表するシンガーソングライターが鬼気迫る表情で風の中のスバル~、と熱唱する映像を髣髴とさせる発言をしてしまい、阿智村の一件とスライドして別の笑いがおきてしまった。

チラッと横目で確認するとヒロミンも笑っていた。

・・・ならまあ、よしとしよう。

※ 私達は残念ながら見ることが出来なかった阿智村の素晴らしい星空情報は以下参照

スタービレッジ阿智公式サイト

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