大学時代、非営利組織(NGO・NPO)の国際協力マンよりサラリーマンになろうと決めた理由

元サラリーマンで今青年海外協力隊なオチョ(@diadecanicula)だけど、大学時代、就職活動を控えていたときに、普通に会社に就職してサラリーマンになろうか、はたまたNGOやNPOに就職して国際協力マンになろうか、迷っていた時期がある。

営利を目的にした組織、営利を目的にしない(非営利)組織、岐路に立ったときに訪れた「サラリーマンになろう!」と決めた理由について書くことにする。

 

 

営利か非営利か、両者のぼんやりしたイメージ

留学から帰ってきて、英語もそれなりにしゃべれるようになって、将来は英語力を活かして海外で活躍できるような人になりたいな~、なんて漠然と考えていた当時。

そんなときに思い浮かんだぼんやりした将来のイメージは大きく2つ。

海外で活躍する国際ビジネスマンになるか、はたまた途上国で活躍する国際協力マンになるか。

国際ビジネスマンのぼんやりしたイメージ

・ なんかいいスーツ着てる(靴もピカピカ髪もピッチリ)
・ なんか金髪の人とがっちり握手とかしてる
・ なんかそれなりにお金持ってる
・ なんか空港のラウンジでパソコンカタカタ
・ なんか大都市のキラキラしたネオン的な風景 

国際協力マンのぼんやりしたイメージ

・ なんか動きやすく、汚れてもいいラフな格好(ボサボサな髪と無精ひげ)
・ なんか肌の黒い人と肩を組んでいる
・ なんかとてもやりがいがある
・ なんか畑で泥や汗にまみれている
・ なんか地平線に沈む夕日的な風景

 

大学時代、まだ就職活動も始まっていない時期のイメージなんてこんなざっくりした感じだった。

どちらかに偏って惹かれるような決定的な理由もなく、とりあえず両方受けてみよっかな、くらいに思っていた。

 

 

国際協力の授業

そんななか、大学3年生のとき、「国際協力の授業」をとることにした。

そこで国際協力のあり方や、国際協力分野における日本の位置づけなど、基本的なことを習い、国際協力分野に進むことのイメージを膨らませようと試みたのだ。

国連とかJICAとかを考えるだけの語学力はなかったけど、NGOとかNPOなんかで、海外でやりがいのある仕事ができたらいいんじゃないかな~、とかぼんやり考えてみたり。

そんなとき、授業の一環で、今まさに海外の第一線で活躍するNGO(だかNPOだか)の代表の人が来て、1日講師をしてくださる機会があった。

今まさに国際協力の分野で活躍している人の生の声を聞くチャンスだ!

そう思い、意気揚々とその授業に出席した。

 

 

NGO代表の方を講師に招いての授業

そのNGOはタイの僻地にある集落で不治の病に苦しむ人々の最期を看取る、といった壮絶な活動をしている団体だった。

その代表の方は上にあげたようなイメージ通りの国際協力マンで、年齢は40~50くらいの人で、それでもなんだか若々しく夢を持っている風に見えた。

活動の内容を紹介するスライドでも、絵に描いたような「貧しい人」と、「そこに寄り添う日本人」の写真が適宜挿入されていて、途上国でのやりがいのある仕事をしている風が伝わってきた。

その代表の方の話す姿もどこか得意げで、自分の仕事にやりがいを感じているという風がひしひしと伝わってきた。

多少経済的に苦しくても、こんな風にやりがいを感じることができれば、それは幸せな働き方なのかもしれない、と思った。

 

 

決定的瞬間

そのNGOの代表の方がした最後の話、学生へのメッセージを聞いたとき、私の中にある種の衝撃が走った。

 

NGO代表
いかがでしたか学生諸君、これから就活が控えているかと思いますが、NGOで働くことはサラリーマンなんかになるよりもやりがいがあっていいですよ!

 

 

 

ん?

 

 

 

サラリーマン・・・なんか?

 

 

 

「なんか」・・・ってなに?

 

 

 

この人はサラリーマンじゃないのに、どうして「サラリーマンなんかよりやりがいがある」っていえるんだ?

それにこのNGOは、いわゆる「社会起業家」の類のものではなく、政府からの補助金を資金源にして運営している組織だった。

政府からの補助金、つまり税金、その税金の多くを占めているのは「所得税」と「法人税」で、それをたくさん納めているのはサラリーマンではないのか。

 

 

 

なんでそんなNGOの人が「サラリーマンなんか」、なんていうのか?

 

 

 

頭がぐるぐるした。

 

ただ何気なく発せられた言葉なだけかもしれない。

でもこの何気ない一言をめぐって自分の中で疑問が沸きあがってきて溢れていた。

 

授業の後にアンケート出せって言われたけどもやもやして出せなかった。

 

ぐるぐるぐるぐる・・・・

 

うーむむむむむむ・・・・

 

 

そして一つの結論に至った。

 

 

よし、オレ、サラリーマンになろ!

 

んで、納税しよ!

 

サラリーマンになって、NGOとかNPOとかが活動するために税金納めよ!

 

税金を使う側ではなく、納める側に回ろ!

 

と。

 

 

私はこのとき、自分の生活や家族のために頑張って働いて、「~なんか」呼ばわりされながらも、国際協力マンたちが活動するための資金を税金として納めているサラリーマンのほうが相対的にかっこいい、と思ったのだ。

こうして私の中で、国際協力の分野に進もうという意欲はなくなり、就職活動においても選択肢として入れることはなかった。

 

 

出会いとは如何に重要なものか

このときから自然と、「社会貢献」について考えるとき、絵的に分かりやすい“裕福な人が貧しい人を助ける”みたいな構図だけじゃなくて、“納税”も立派な社会貢献だよな~、なんて思うようになった。

決して補助金に頼る非営利団体批判をしたいわけではない。

実際私はその後、素晴らしい活動をするNGO・NPOの姿を何度も見てきたし、素晴らしい人々ともたくさん出会った。

それらの人々の言葉を聞いて心を動かされたこともたくさんある。

ただ、

 

 

人との出会いって大事だ

 

 

月並みですが。

若かったり、壁にぶち当たったりして心がぐらぐら揺れているときに出会う人の大きさ。

その出会い、その出会いから得た学びが、如何に将来の道を決める上で大きな影響を与え、今の自分の価値観を構成しているか。

 

 

大人?になった今、当時のことを振り返ってみて、出会いの意味の大きさを痛感する。

そして同時に自分は、誰かにとっていい出会いになれるか、と自問するのであった。

 

 

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