会社で見たリアルなセクハラの実態 男性も被害者!?

会社で見たリアルなセクハラの実態 男性も被害者!?

一時期、テレビやネットのニュースで話題になったMe Too運動

女優やタレント活動などをしている知名度のある女性達が過去に受けたセクハラ被害を、加害者の実名で公表するというもので、スキャンダラスなニュースが飛び交いました。

これまで泣き寝入りするしかなかった女性達による反撃!

賛否両論ありますが、「もう黙っている必要などない」というメッセージは少なからず社会を良い方向に導いてくれる力があったように思います。

 

一方でちょっとした疑問もあります。

それは、Me Too運動で声を上げた女性たちは芸能界や広告業界といった、いわゆる華やかな業界の人たちで、その特殊な世界の事情が我々ではちょっと想像がつきにくい、というものです。

例えば、監督と女優の関係、とか、プロデューサーとアイドルの関係、とか、普通にサラリーマンをして生きている人たちには正直ピンとこないものがあります。

 

実際、私が会社で見てきたリアルなセクハラも、それらのMe Too運動に出てくるような派手なものではありませんでした。

ただ、派手じゃないとはいえセクハラはセクハラ、見ていて気分のいいものではないし、できれば消え去って欲しい悪しき習慣です。

この記事ではセクハラを野放しにしている会社への警告もこめて、私が見たリアルなセクハラの実態について書こうと思います。

 

 

書類整理・ファイル管理などの事務作業は女性の仕事

書類整理・ファイル管理などの事務作業は女性の仕事

見積書、請求書、輸送時の伝票、出張や接待の費用を精算するための各種領収書・・・

会社には膨大な量の書類があり、誰かがそれをしっかりファイリングし、管理しないと収拾がつかなくなってしまいます。

多くの場合、それらの事務作業は派遣で雇った人が担っていますが、部署によってはそのような事務作業を正社員に担当させているところも少なくありません。

そしてその、事務作業を担当する正社員というのが決まって女性でした。

 

主に小さな子供がいて時短で勤務している女性や、ベテランではあるけど出世の道から外れた女性がそのような仕事に従事していました。

産休前までは第一線でバリバリ働いていたような人でも、産休明けには事務作業の仕事しか回されない、というケースもありました。

 

どうやら年配の男性の中には、

 

おじさま
事務作業は女性がやるものだ

 

という認識を持っている人が少なくないようです。

 

あるとき、若手の知り合いの女性社員が上司に怒りを向けて抗議していました。

 

女性社員
なんでこのような事務作業を私に頼むのですか?どうして私より若い男性の社員には頼まないのですか?

 

彼女の抗議はごもっともです。

彼女は若手に事務作業を依頼する上司の気持ちは理解できるが、より若い男性社員がいるにもかかわらずそちらではなく自分に事務作業の依頼が回ってくることが理解できず、抗議していました。

そんな抗議に対して上司の回答は、

 

おじさま
別に差別じゃない!女性の方が細かい書類整理が得意だからだよ

 

なんて言い訳していました。

私としてはそんなアホな上司をフォローのしようもありませんでした。

その事務作業が査定・評価に直結して昇進するなら話は別ですが、営業部に所属する彼女を査定する基準は受注・売上の実績でしかないというのに・・・

 

無意識のうちに決め込んでいる、

「事務作業は女性がやるもの」

という男性目線の偏った感覚は、持っている分には個人の思想の自由だから構いませんが、権力を持った人間が部下に対して指示してしまったらそれは立派なセクハラだと思います。

現実を受け入れて事務作業をこなす正社員の女性も社内にはたくさんいますが、新しい価値観を持ってこれからキャリアを作っていく若い世代はそこに順応してはいけません

 

 

顔がいい女性は広報?社内ビデオニュースで原稿を読まされる

顔がいい女性は広報?社内ビデオニュースで原稿を読まされる

毎年新入社員には見た目の華やかな女性がある一定数以上はいて、その多くはスタッフ系職種(人事、総務、経理等)に配属されます。

女性の中にも、「営業は仕事がキツそうだからやりたくない」という人が多くいるので、この傾向自体はある種の需要と供給が一致していてよいのかもしれません。

ただ、当然ながら中には「絶対に営業をやりたい!やらせてください!」と強い希望を持って入社してくる女性だっています。

 

私の知っている女性は、そんな風に営業としてのキャリア形成を強く望んでいて、採用の場でも研修の場でも人事に対してその熱意をアピールして、製品のことも必死に学んでいました。

そんな彼女は結局、広報に配属され、定期的に流れる社内ニュースのキャスターとして、カメラの前で原稿を読んでいました。

確かに彼女の見た目は、控えめいっても華のある、目鼻立ちの整ったキレイな方で、おじさんウケもよかったでしょう。

しかしながら、人事権は会社にあるとはいえ、彼女自身が持っているキャリアプランを全く無視して、それよりも「華」を求めて配属先を決定してしまうやり方はどうなのでしょう。

そこには非常に男性的な思惑を感じざるを得ません。

 

せっかくメーカーに入社したのにカメラの前で原稿を読むような仕事をさせられた彼女は、

 

女性社員
自分の性別や見た目が理由でこのような仕事が回ってくるんだ・・・

 

と、悔しがっていました。

いや、それはたまたまだったんじゃないか?という見方もあるかもしれません。

ですが少なくとも私が知るかぎりそのビデオニュースは、目鼻立ちの整った若手の女性社員がキャスターをすることが通例になっており、男性社員がキャスターをしているのは見たことがありません。

 

 

会社にはびこるセクハラ 男性が被害にあうことも

会社にはびこるセクハラ 男性が被害にあうことも

会社のセクハラでは時には、男性が被害にあうこともあります。

といっても、少なくとも私の知っているケースでは、女性の上司から性的な嫌がらせを受けたり執拗な誘いを受けたり、といったことはありません。

 

この間の飲み会で新入社員の女の子がセクハラを受けたらしい・・・

 

あの人が左遷されたのは男女関係のもつれが原因らしい・・・

 

こないだ〇〇さんからしつこく誘われてウザかった・・・

 

そのような噂や女性からの相談を耳にするたびに、具体的な対処もできないことに無力感を覚えます。

そしていつしか、そのような事実に対してだんだんと鈍感になっていき、

 

またあの人か・・・しょうがない人だな・・・

 

くらいの反応しかしなくなっていきます。

そんな風にセクハラに対してミュート状態になっていく自分に対する不満こそが男性のあうセクハラ被害の実態です。

女性が被る直接的な被害よりはるかに軽微ではありますが、これが蓄積していくと相当なストレスになっていきます。

時には飲み会の場で、実際に目の前でセクハラを受けている女性を目撃しながら、何もアクションを起こさずにその場の空気を壊さないように立ち回ることもあります。

バカな上司の下らない下ネタ、過去の不倫や海外の風俗で遊んだ話など、周りが引くような話を自慢げにベラベラ話しているのにもいちいち、

 

男性社員
えー、まじっすかー、すごいっすねー

 

と、相槌を打っているうちに、いつか自分の人格も変わっていってしまうのではないかと思うと非常に恐怖を覚えます。

 

 

会社のリアルなセクハラの実態、最後は朗報でしめくくり

会社のリアルなセクハラの実態、最後は朗報でしめくくり

最後に一つ、朗報があります。

この記事で例として取り上げた人たち、

女性であるという理由で書類管理などの事務作業をやらされた女性

営業がしたかったにも関わらずニュースキャスターの真似事をさせられた女性

セクハラの実態から目をそむけて上司のご機嫌を取ることを優先した男性

私の知っている彼女・彼らは全員、その会社から去っていきました。

 

ありがたいことに、今は以前ほど転職のハードルが高くなく、終身雇用が幻想であることに多くの人が気づいていて、このようなセクハラがはびこる会社には1日でも留まる理由が見つからないのが現状です

 

おじさま
セクハラというつもりはなかった・・・

 

今どきそんな言い訳、誰も聞く耳持たずに会社を去っていきます。

簡単に人材が流出してしまうというところまで含めて今のリアルなセクハラの実態だと思っています。

 

芸能界や広告業界には、ある種の憧れを抱いて入ってくる人も多くて、それが最後の「人材流出」まで繋がらない状況を生んでいるのかもしれません。

しかしながら、特にそのような業界に対する憧れなどもなく、自分のキャリアプランをしっかり持っていたり、仕事に対する割り切り(メリハリ)を持っていたりする若者には、セクハラが横行する会社なんてキャリアとして魅力を感じない職場に過ぎないので辞めない理由を探すほうが難しいのではないかと。

若者の離職率上昇を憂いている人事のみなさんは何をすべきか、しっかり考えたほうがよいでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

一部上場企業での海外営業、シンガポール駐在を経て、その後とある出来事をきっかけ気がついたらグアテマラでボランティアやってます。グアテマラの魅力、スペイン語学習方法を中心に発信中!