えー・・・突然ですが・・・
スペイン語の動詞ってめっちゃ覚えづらくないですかーーー?
食べる(comer)とか、働く(trabajar)とか、最初のうちは基礎文法を学びながら覚えていくんだけど、学習が進んでいくとだんだん頭に入ってこなくなるんですよね。
スペイン語の動詞って語尾が
-ar
-er
-ir
のいずれか3パターンしかないからごっちゃになりやすいんですし。
それに動詞が覚えづらい原因のひとつに、単語のイメージが出てきづらいというのもあります。
例えば、りんご(manzana)という単語を覚えようとするとき
manzana = りんご
という言葉だけではなく、
こういうイメージを無意識のうちに持てるかと思います。
名詞だと、言葉だけではなくてそのもの自体が頭に浮かぶので比較的覚えやすいんです。
一方で動詞は「もの」ではなく「行為」なので、それがしづらい。
ここでお世話になるのが、Google画像検索さんです。
これを使えば、
食べる(comer)
働く(trabajar)
といったように、その動詞が意味する「行為」にイメージを作ることができます。
このようにして動詞を覚えると、記憶の定着が飛躍的にあがります。
私はこの方法を使って覚えづらいスペイン語の動詞たちと悪戦苦闘してきました。
勉強していく中で、「特にこういうケースで飛躍的に覚えやすくなる」というケースをいくつか見つけてきました。
ここからは実際に、どのようなケースで覚えやすくなるのかを私の勉強の経験から具体的な例を交えて紹介していきます。
Contents
似ているけど別の意味を持つスペイン語のケース
当たり前なことですが、スペイン語と日本語は発祥も異なれば発展してきた地域も文化も異なります。
ですので、必ずしもスペイン語の単語の意味と、それに対応する日本語の単語の意味が正確に一致するとは限りません。
例えば「とかす」という日本語は、高熱で鉄を「とかす」ともいうし、夏の暑さでアイスを「とかす」といいますし、粉薬を水に「とかす」ともいいます。
一方でスペイン語だと、
fundir: とかす
derretir: とかす
disolver: とかす
と、3つそれぞれ別々の単語に分かれます。
このように、似ているけど別の意味を持つスペイン語ってけっこういっぱいあります。学習者としては、「もう、どれかに統一してくれ~」といいたくなるようなやつです。
これを辞書に載っている「とかす」という文字だけで覚えようとしてもなかなかその違いまでは頭に入ってきません
そこで、Google画像検索を使ってみましょう。
fundir: とかす
derretir: とかす
disolver: とかす
どうでしょう、違いが一目瞭然になりますよね?
鉄のように高熱で固体を「とかす」のはfundir
アイスのように軽い熱で「とかす」のはderretir
粉末やタブレットを水に「とかす」のはdisolver
といった違いです。
画像で覚えると、自分が使いたいのがどの「とかす」なのか、頭のなかですぐにイメージと直結するのでとても分かりやすいです。
また、この画像を見る限り、鉄とアイスの中間にあるチョコレートやチーズはfundirとderretirどちらをつかってもいいのがわかります(文法的にそれが正確かどうかは別にして)。
因みに勘のいい人は既にお気づきかと思いますが、女性に大人気のチーズ・フォンデュやチョコ・フォンデュ、の「フォンデュ」はfundirと語源が一緒です。(フォンデュはフランス語)
スペイン語単語に対応する日本語の単語の意味がそもそも分かりづらいケース
勉強していると、たまにこんなことがあります。
意味が分からないスペイン語単語を発見
↓
辞書をひく
↓
出てきた日本語の意味もよく分からない!!
これ、けっこうあるあるですよね?(私の日本語力が低いわけではないですよね?w)
例えば、
percibir: 知覚する
という動詞。
「知覚する」なんて普段会話で使います?
って言いませんよね??
じゃあ知覚するってどんな意味だ?と、percibirという単語をGoogle画像検索で調べてみると、
こんな画像が出てきます。
これでなんとなく、
「5感で単純にインプットした情報」
ではなく、
「そこから自分のなかで意識した感覚」
というイメージがわいてくるかと思います。
言葉で意味を租借するのが難しい場合はあえて言語化せずに、こうやってイメージのまま覚えてしまえばいいのです。
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検索して出てきた画像が面白くて気がついたら覚えているケース
ところで先ほど、変な画像があったのに気づきましたでしょうか?
なぜ、
disolver: とかす
の画像に、ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領が出てくるのでしょうか?
クリックして元のページの記事を読んでみたり、画像の元になっている動画をYoutubeで観てみたりすると、その理由がわかってきます。
disolverという単語には「とかす」という意味のほかに、「解散させる」という意味があります。
フジモリ元大統領は当時、自らの権限を強化するためにセルフクーデターを実行しました。
1992年のセルフクーデター
フジモリは大統領に就任したものの、ペルー議会はアメリカ革命人民同盟と右派連合・民主戦線の二政党が上・下院ともに支配していた。自身の政策を円滑に進めるための新法立法を望んだフジモリは、1992年4月5日に「自己クーデター」(en:self-coup、スペイン語では「アウトゴルペ」)を実行した。フジモリの目的は大統領の権限を強化し、政府と国会の改革を断行することにあった。
当時の演説でdisolverという単語を連呼したことが有名なようで、disolverという単語を検索するとこの画像が出てくるのです。
さて、今回話題にしたいのはこのペルーのフジモリ元大統領どーのこーの、といったことではありません。
画像をきっかけに、
「ん?なんだこれ?」
と疑問を持ち、調べていくうちに
「へー、こうゆうことがあったんだ」
と、納得したときには、気がついたらdisolverという単語の意味を完全に覚えているのです。
画像ってやっぱ言葉よりもインパクトが強くて印象も強く残るので、面白い画像が出てきたり、不思議な画像をきっかけに色々調べているうちに単語の意味が勝手に入ってきます。
他にもスペイン語単語を画像で検索すると、海外の有名人だったり企業だったり、それだけではなく、ときには日本の著名人が出てくることもあります。
ちなみに動詞ではありませんが、勉強していて見つけた中ではこんなものもありました・・・
desconsolado: 悲嘆にくれた
画像のインパクト強すぎて一発で覚えました(笑)。
動詞に限らずスペイン語単語覚えるならイメージを使うのがおすすめ
いかがでしょうか?
上に示したのはほんの一例で、継続して勉強していると、自分なりに「これは分かりやすい!」って気づけたり、「あ、これ面白い!」って思わず笑ってしまったり、色んな発見ができるかと思います。
もちろん、動詞に限らず名詞でも形容詞でも副詞でも、
スペイン語を画像(イメージ)で覚える
というやり方はあらゆる単語で使うことができるのでおすすめです。
外国語を学び始めた人で、ついやってしまいガチになるのは日本語をそのままスペイン語に置き換えてしまう、というものです。
そのステージから脱却し、言葉の置き換えではなくイメージの置き換えに慣れるためにも、Google画像検索を使った単語勉強、是非やってみてください。
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