以前女性に「私の好きなところどこ?」と聞かれていや、「えっとー、、、」って考えている間に本気でお尻を蹴られたことのあるオチョ(@diadecanicula)だけど、スペイン語初心者向けにこんな記事を書いてみて↓
ふと思ったことがある。
新しい外国語を、まして独学で勉強するときに一番最初にやらなきゃいけないことってなんだ?
文法?
基礎単語?
っておなじみの挨拶のやり取り?
いやいや、違うでしょ・・・
先ずその言語を好きにならなきゃでしょ!
ということで、私がスペイン語を勉強して好きだな~と思うところを、せっかくなのでスペイン語を擬人化(女性)して厳選した3つをあげてみることにする。
Contents
初対面なのに何故か初めて会った感じがしない親しみやすさ(スペイン語のことです)
出会ったときからなんだか不思議と運命的なものを感じていたのはボクだけだろうか、いや、君も同様に感じていたに違いない。
初対面のとき、普通あるはずの壁が、君との間には無かった。
いや、あったのかもしれないが、それを感じさせないような親しみ易さと気遣いが君から感じられたから、ボクはすんなり君の世界に入っていけたんだ。
こんな印象を抱くのはきっと、君のその“発音”によるところが大きいのだろう。
母音は5つしかなく、それぞれ
A(ア)、E(エ)、I(イ)、O(オ)、U(ウ)
という。
そう、それは、順番が違うだけで日本語と同じなんだ。
しかも英語のようにAだけど(オ)と発音するとかEだけど(イ)と発音する、といったような意地悪をしない。
そう、だからほとんど綴りどおりにローマ字読みすればいい。
なんて心配していたけど、そんなボクに君は、
と教えてくれた。
更にはアクセントの位置にも法則があって、語尾のアルファベットが
- 母音(-a,-e,-i,-o,-u)または-n,-sの場合のアクセントは語末から数えて2番目の母音
- -n,-sを除く子音の場合のアクセントは語末の母音
覚えるのはこの2パターンしかない。
仮にアクセント位置がイレギュラーな場合はJapón(語尾が-nなのに語末にアクセント)といったように、君は律儀にもアクセントマーク(’)を付けて教えてくれるので、おかげでボクは迷うことなく正しい位置にアクセントをつけることが出来るんだ。
よって、こんなテキストの序盤に書かれているような法則を一度覚えてしまうだけで、意味はわからなくてもとりあえずスペイン語の文章が読めてしまうのである。
知り合って早々にこんなにも距離が近づいて、文章まで読めてしまうなんて、そうだね、
となってしまうよね。
情熱的に見えて実は意外と論理的且つちょっぴり繊細なところ(スペイン語のことです)
スペイン、ラテンアメリカ、フラメンコ、サルサ、闘牛、テキーラ、、、ボクがスペイン語からイメージしたもの、それは、“情熱”だった。
でも知り合ってからは、それまで情熱的に見えた君は、実は意外と論理的で、その眼差しからはどこか繊細さすら感じられた。
名詞の性
日本人が苦手意識を抱きがちな女性名詞と男子名詞の区別、これにもちゃんと法則があって、
- 語尾が -o, -aje で終わる名詞 ⇒ 男性名詞
- 語尾が -a, -ción, -sión, -dad, -tad, -ez, -umbre で終わる名詞 ⇒ 女性名詞
こんな感じでパターンが決まっている。
いや、確かにこのパターンに当てはまらないものも確かにたくさんある。
だけど名詞の男性or女性によって付随する冠詞(英語でいう“the”にあたるものなど)が変わるおかげで、冠詞とセットで単語を覚えれば名詞の男性or女性なんて簡単に分けて覚えることが出来ることに気づいたよ。
例えば、
となって、
ではなく、最初から
と覚えてしまう。
こうやって覚えると、いざ
と迷ってしまった場合には、
と、冠詞との組み合わせを発音することで思い出すことが出来る。
と、堂々と答えてあげられる。
動詞の活用
もう一つ苦手意識を抱きがちなもの、何と言っても動詞の活用だろう。
主語が1人称(私)or2人称(君)or3人称(彼、彼女)、主語が単数or複数(私たち、君ら、彼ら、彼女ら)、時制が現在or過去or未来、等々、様々な条件によって動詞が活用、つまり語尾が変化する。
英語だったら主語によって活用するのはbe動詞(I ⇒ am、You ⇒ are のように)だけだし、過去形にしたければ語尾に-edをつければおしまいだ。
情熱的どころか、多くの活用パターンを覚えなければならないあたり
「ちょっと頭固すぎるんじゃないか?」
なんて最初は思ったよ、正直。
でも、ちょっと見方を変えてみた。
ボクたち日本人は義務教育の一環で子供の頃から英語に触れているし、学校以外にもテレビや映画、音楽といったメディアを通じて英語に接する機会を多く得ることが出来る。
だから例えば、Run、Walk、Jumpなんていう、動詞を羅列しても、感覚的にそれぞれの言葉の意味を汲むことが出来る。
同じことをスペイン語にやられたらどうなるだろう。
多くの場合、スペイン語は大人になってから初めて学ぶ言語だ。
発音が親しみやすいとはいえ、聞きなじみの無い単語が無秩序に出てきたら、それこそまた一つ一つの単語の綴りと単語の持つイメージとを個別に記憶しなければならない。
でも、前述の通り、スペイン語の動詞には活用という膨大な法則が存在する。
その法則が存在するおかげで単語は無秩序にはならず、スペイン語の動詞は語尾が
- -arで終わるパターン
- -erで終わるパターン
- -irで終わるパターン
の、たった三つのパターンに分けることができる。
これは日本語にも似たようなことがいえて、全ての動詞がう段で終わる、という感覚に似ている。
そう考えると膨大な活用の法則は動詞に秩序を与え、それにより寧ろ、私たちが動詞を一つ一つ記憶するのに要するメモリーを節約してくれていることになる。(だって全ての動詞は-ar、-er、-irのどれかで終わるんだもの)
また、残念ながら全ての動詞が規則的に活用してくれるわけではなく、そう、規則的な活用パターンに対し、“動詞の不規則活用”というものも存在する。
これについてはね、もうね、
てな感じでね、もうね、力技で乗り切ろう!
不規則活用する動詞の数は主要なやつだけ抜粋すれば限られているし、がんばれば覚えられる!
それに何より、ボクはもうこの時点で既に、君のことを好いてしまっているのだから。
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芯の強さがありながらそれでいて細かいことまで執着しないサバサバしたところ(スペイン語のことです)
細かい活用を覚えなきゃいけないあたり、ちょっと頭固いなぁ、なんて思ったけど、一方で実はサバサバした性格だよね。
例えば英語の場合は
・S + V + O
だとか、
・S + V + C
といったような構文にちゃんと当てはめないと文章として正確とはいえないけど、君はそんな構文の型に固執することなく、Oが先に来ようがCが先に来ようが、ちゃんと正しい文章として受け入れてくれる。
何なら主語なんて取り払っちゃっていいとすら言ってくれる。
主語によって動詞の活用が変わるんだから、逆に言えば動詞を見ればその主語が分かる、だから活用さえ覚えてしまえば主語なんてなくても意味が通じるんだ、と。
譲れないところは譲らない芯の強さと、不要なところには固執しない気前のよさ、そういうギャップにボクは弱いんだ。
それに、ある程度こちらに自由が認められてるって、なんか、信用されてるって気がするだろ?
好きだよ、スペイン語、きみとなら独学だって辞さない
これらの法則を覚えていくにつれ、口数も徐々に増えていき、君のことを知れば知るほど新たな面白さを発見し、もっと知りたいという欲求に駆られる。
いつしかボクは君の魅力にのめりこんでいき、夢中になっていった。
君と一緒にいろんな国を旅したい。
君と一緒なら地球の裏側にだって行けるだろう。
スペイン語、それは私にとって、そんな奥ゆかしくエキゾチックな女性のような存在なのだ。
おしまい。
この記事は読者がスペイン語により親しみを感じやすくなるように意図的に、女性に語りかけるような(ちょっと変な)口調で書いている。
よって、語り口調がキモイ、または語り口調がキモイ、あるいは語り口調がキモイ、などといった不満は出来る限り胸のうちにとどめていただきたくm(_ _)m
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ツイッターフォローさせてもらっています、来年からグアテマラ派遣予定のナカシマです。
訓練開始まで2ヶ月ちょっとですが、何1つスペイン語の課題に手をつけていません。焦りを感じていますが、このブログで少しスペイン語と仲良くなれそうな気がしてきました!
ありがとうございます(^^)
ナカシマさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
この記事に対する一番嬉しいコメントです。
外国語の勉強は一番最初が一番地味でなかなか手がつかないですよね。
でもノッてきたらだんだん面白くなってくるので、スペイン語を嫌いにならず、コツコツがんばってください。
オチョ
スペイン語始めたばかりのシニアです。
独学ですのでとても良いブログに検索がヒットしました。
この方法でやってみたいと思い早速文法の本を買いに行く予定です。
男女の名詞や動詞の活用についての学習法はピンとくるものがありました。
マルセルさん、コメントありがとうございます。私の書いた文章がどなたかのスペイン語学習の一助になるなんて、こんなに嬉しいことはありません。スペイン語が好きになれば、勉強もはかどるかと思います。私もまだまだですが、お互い楽しく学んでいけたらいいですね。