長野県で100人くらいの若者が集まってボランティアになるための研修をしていたときのこと。
これから備えている途上国への派遣に向けて缶詰状態でみっちりスペイン語の勉強をしていたのですが、突如として舞い降りた旅行のチャンス!
身辺整理
という名の連休。
同じ釜の飯を食い、共に切磋琢磨しあいながら外国語を学ぶ同期のボランティアと旅行の計画を立てました。
行き先は、あの日本一の星空と謳われる阿智村!
場所も近いし宿もたくさんあるし、なにより昼神温泉も有名なので久々に温泉につかってゆっくりしたい!
お勉強ばかりの毎日でたまったストレスを晴らすのです。
阿智村ってどこ?どんなところ?
阿智村は長野県内、岐阜県との県境に位置します。昼神温泉があることでも有名です。
また、2016年11月には天皇陛下ご夫妻も私的旅行で訪れたことで一躍注目を集めました。
私が行ったのは2017年の2月なのでめちゃくちゃタイムリー!
昼神温泉のほかに楽しみにしているのは、なんといってもこの阿智村が村の名物として推しているの、『日本一』と銘打つほどのその満天の星空の下でする天体観測です。
ここで少し余談ですが、ボランティアあるあるの一つとして、
出発前にいいカメラ買う
というのがあります。
ボランティアになると途上国のフォトジェニックな景色をたくさんカメラに納めようと、新品のデジタルミラーレス一眼レフをみーんな買って、なんちゃってアマチュアカメラマン化するのです。(ほとんどの場合、オートモードやシーンモードて撮っているだけなんですけど・・・)
旅行を企画したボランティアの女性も、秘めている(かもしれない)カメラの才能を開花しようと鼻息荒く、ちょっとお高めの三脚まで購入してこの旅行に備えています。
阿智村への行き方は簡単!
最寄り駅の飯田駅まで行って、そこからホテルのシャトルバスに迎えに来てもらって30分くらいで到着です。
阿智村の天気が悪いなか参加した天体観測ツアー
天気が・・・悪い・・・
移動の車中・・・皆なんとなくうすうす気づいていたけど・・・誰もその言葉を口にしなかった・・・
しかし夜が近づくにつれて、雲は無情にも刻一刻とその厚さを増していっている・・・
そしてその雲の厚さに比例するかのようにみんなの表情が暗くなっていく・・・
あ・・・雨だ・・・
日が暮れる頃にはぱらぱらと雨が・・・お天道様はなんと残酷なものなのか・・・
宿に到着するともう、ぱらぱらと長引きそうな雨が降っていて、この時点で既に天体観測をするなど絶望的な状況でしたが、天体観測ツアーのバスは予定通り出発しました。
このツアー、私達だけでなく、他の一般のお客さんと一緒にマイクロバスに乗って移動するのですが、途中の車内で、
あ・・・それ言っちゃう?
私は買ったばかりのピカピカの三脚を持ってきていた友人の顔を見ることができなかったわけで・・・
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悪天候のなかはじまった無情なカウントダウン
ポツポツと雨の降るなか天体観測会場に行くと、そこには巨大なスクリーンが用意されていました。
いわゆるプロジェクトマッピングというやつですね。
明らかに平静を装っている司会のお姉さんの号令と共に映像がスタート!
私たちは美しく輝く汽車に乗って、宇宙を、満天の星空の中を駆け巡る・・・みたいなシチュエーションの映像を曇天の下で見ます。
そして壮大なBGMとダイナミックなプロジェクトマッピングの映像演出で盛り上がりは頂点に達しに!
すると、カウントダウンが始まりました。
スクリーンに大きく数字が映し出されます。
5、4、3、2、1、、、そして一斉に全ての照明が落とされて・・・
静寂と深い闇が訪れ・・・空を見上げるとそこには・・・
はい、分厚い雲しか見えません!!
会場のあちらこちらから失笑が漏れるなか、会場のお姉さんが、
と、この状況にさすがに気まずさを隠し切れない雰囲気で必至にフォローしてくれます。
このフォローには私もさすがに失笑してしまいました。
ここまでくるとだんだん楽しくなってきました。
まぁ、そんなやり取りが30分ほど続いて、天体観測ツアーは終了。
天気の悪いなかで参加した阿智村の天体観測ツアー感想
星空こそ見れませんでしたが、お姉さんの必死なフォローとプロジェクトマッピングの演出からの曇天というギャップで十分楽しませてもらいました。
そしてツアー終わりには昼神温泉にゆっくりつかっておいしいご飯を食べてお酒を飲んで・・・天気の悪いなかの天体観測ツアーも笑い話のネタになって、て感じで楽しい旅行となりました。
きっとあの司会のお姉さんは、星空が見えなかったときにその輝きを増す、地上の星だったのでしょう!
おあとがよろしいようで!
※ 私達は残念ながら見ることが出来なかった阿智村の素晴らしい星空情報は以下参照