落ちた!
受け入れがたいかもしれませんが、現実とは厳しいもので、試験を受けた以上、結果は合格か不合格の二つしかありません。
そして要請の数が限られている以上、どんなに優秀な人でも、どんなに熱い夢を抱いていても、どんなに合格のために努力していても、
青年海外協力隊の試験を受けた人の半分以上は不合格になります!
これは揺るがない事実です。
せっかく受けたのに不合格だなんて…つらい…
時間をかけて試験対策した結果が不合格だったら誰だってつらいですよね。
とはいえ、諦めるのはまだ早い。
試験に不合格だったときの対処法について、ロジカルサラリーマンな私はこう思う、ということを書きます。
青年海外協力隊が不合格?また受ければいいじゃん!
はっきりいって、青年海外協力隊の試験に1度や2度、不合格だったところで別に悩む必要はありません。
また受ければいいのです!
実際、2回目3回目と受けてようやく合格したというボランティアは毎年たくさんいます。
大学受験や就職活動と違い、
- 何度受けてもよい
- 年に2回もチャンスあり
- いつ受けても良い
と、自由度が極めて高いのが青年海外協力隊試験の特徴です。
しかも、近年の制度変更により年齢制限は実質なくなりました。
極端な話、合格するまで受ければ誰でもなれてしまうのが青年海外協力隊なのです。
不合格の通知が届いたらその瞬間に頭を切り替えて、なにがいけなかったのかを反省しつつ、次の試験対策をしましょう。
青年海外協力隊が本当にベストな手段か?
どうしても青年海外協力隊になりたいという人は上述したように盲目的に合格するまで受け続けるというのも一つの手です。
一方で、不合格は「本当に青年海外協力隊になるべきかどうか」を一度立ち止まって考える良いきっかけでもあります。
青年海外協力隊はあくまで2年間の期間限定イベントです。
このイベントがキャリアを築く上での通過点になることはあっても、これ自体がゴールになることはありません。
青年海外協力隊になりたいと思う以前に、
将来的にこういうキャリアを築きたい!
とか、
こういうスキル(経験)を得たい!
という動機があるはずです。
はたしてその動機を実現する最も効率よい手段は本当に青年海外協力隊なのかどうか?
ということは不合格をきっかけにもう一度考え直すのもよさそうです。
これだけ情報があふれている世の中において何かを実現しようと思ったら、強い意志を持って探せば意外と簡単に別の手段が見つかるかもしれませんよ。
また、何度受験できるとはいえ、1度落ちたら次にチャンスが来るのは半年後です。
半年もの長い期間、他になにも動き出さずにじっとしていたほうがいいと思えるほど、青年海外協力隊とは価値のあるものなのかどうか、時間とのトレードオフをよく考えて判断しましょう。
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不合格なら諦めるのも一つの手段です
こんなことをいうのは本末転倒かもしれませんが、青年海外協力隊への参加を諦めるのも一つの尊重すべき手段です。
途上国で2年間ボランティアとして生活する苦労というのは、並大抵のものではありません。
当然のことながら途上国での生活は危険もつきもの。
残念ながら派遣期間中に犯罪に巻き込まれてしまったり精神が病んでしまったりする人も毎年一定数いることは、あまり表沙汰にはなりませんが、事実です。
JICAの面接官もおそらくこれまでにたくさんの人を見てきた人間観察のプロで、人を見抜く知見やデータも豊富に持っていることが予想されます。
もしかしたら、JICAの面接官はそのようなリスク、あるいは適正でない資質をあなたの中に見抜いているのかもしれません。
青年海外協力隊に不合格になったくらい、かすり傷です。
でも、合格したあとに犯罪に巻き込まれたり、精神を病んでしまったりしたら、もしかしたら人生の大きな一部分を損なうレベルの傷になるかもしれません。
決して大げさな話ではなく、実際に精神が病んでしまって任地で引きこもってしまったり、訓練の途中で辞退してしまったり、帰国後にやはり精神を病んでしまったり、そういう人を知っているからこそ、そうなるくらいなら諦めてもいいのでは、と思うのです。
何回落ちたら青年海外協力隊を諦める?
あなたは車の運転が平均より上手いと思いますか?
このような質問をすると、7割以上の人がイエスと答えるそうです。
このような現象を心理学の言葉で、ダニングクルーガー効果というそうです。
ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、英: Dunning–Kruger effect)とは、能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚(英語版)を生み出す認知バイアス
Wikipediaより引用
このような心理バイアスのなかでは、先ほどの
- 何度受けてもよい
- 年に2回もチャンスあり
- いつ受けても良い
これらの青年海外協力隊試験の自由度の高さは寧ろデメリットなのかもしれません。
まして、年齢制限がなくなったら…
おすすめは、
ここまでやってダメだったら諦める
という目安を自分で設けることです。
ちなみに私が出会った中で一番受験回数が多かったのは、4回目の受験で合格した、というひとです。
5回目、という人には会ったことも、話に聞いたこともありません。
人生の時間は限られています。
上述したように、青年海外協力隊はあくまで通過点に過ぎない期間限定のイベントです。
具体的な基準を設定し、ダメだった場合には固執せず、動機の本質にあるものは何かを見つめ、次のステージに向かう方が賢明ではないかと思うのです。
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