青年海外協力隊コミュニティ開発 試験合格まで(前編)




青年海外協力隊になる

そう思うきっかけや、そのためにする対策は十人十色、人それぞれでしょう。

絶対に選考試験に合格するノウハウというものがあるのかどうか、私には分かりません。

ただ、Aさんの場合はどうだった、Bさんの場合はどうだった、という事例を知っておくことは、試験の傾向と対策をつかむ上でとても有益な情報であることには変わらないでしょう。

そんな一例として、この記事では一部上場企業で海外駐在員をしていた私が会社と決別し、青年海外協力隊員の選考試験に合格するまでのいきさつを書くことにします。

前編は駐在終了~募集説明会~書類審査合格までです。

 

青年海外協力隊の試験合格までに意識して実行したことはコチラの記事にまとめていますので、気になる人はコチラも参考にしてみてください▼

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青年海外協力隊の選考試験を受けるきっかけ

青年海外協力隊の選考試験を受けるきっかけ

“青年海外協力隊” “応募方法”

そんな単語をGoogleの一番最初に打ち込んだのは確か、バーガーキングでのことです。

場所はシンガポールのチャンギ空港。

シンガポールでの駐在生活を終え、すでに解約してSIMカードを失った空っぽの携帯電話をチャンギ空港のFree Wi-Fiサービスに接続していました。

私はなぜこんなところでこんな単語を検索したのか?

 

遡ることそのわずか1年半前、羽田空港にて、シンガポールへの片道切符を手に、私は期待に胸を膨らませていました。

この先5年、いや、自分の努力次第では10年、海外でバリバリ働いてキャリアを作っていく、そのスタートがシンガポールだ、と、意気揚々と飛行機に乗り込む。

当時はまさか、たったの1年半で日本に帰国させられるとは夢にも思っていませんでした。

しかしながら、そんな私の思いとは裏腹に、いたって組織的な都合でその人事は突然決まりました。

別の部署からの引き抜きです。

いわゆる事業部制を敷いていた私の会社は、事業部単位で経済的な収支や意思決定がなされており、私は事前に何も知らされることなく、シンガポールへ送り出してくれた事業部とは別の事業部から引き抜かれてしまいました。

 

当時の引き抜きのことを詳しくまとめた記事はコチラ▼

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私だけでなく、私を送り出してくれた元の部署の営業部長や事業部長すらこの異動のことを知らされていなかったことは、この人事が決定した後に気づいたことでした。

いわば、私は人事権を持ったエライおじさんが政治ゲームの駒として扱われたようなものです。

しかし、決まった人事はどうにも動かせません。

組織に所属することの宿命ともいえるでしょう。

 

しかしこの時点で、私はもう日本に帰ってこの会社で働き続ける姿を想像することが出来なくなっていました。

 

組織が頼れないなら自分の力で行ってやる・・・

日本への飛行機を待っているとき、私の親指は無意識に、その組織とは別の手段で海外へ行く道を模索していました。

それが、青年海外協力隊だったのです。

 

 

きっかけは他の誰の為でもない、自分のため

きっかけは他の誰の為でもない、自分のため

いわゆる青年海外協力隊、あるいはボランティアや国際協力といった道を志すきっかけというと、

 

貧しい国のため

恵まれない子供達のため

世界の不条理を自らの手で変えたい

 

といった利他的なものを想像するかもしれませんが、私の場合は完全に自分のための選択です。

現実逃避、恨み節、といった形容をされたこともあります。

 

きっかけなんて人それぞれ十人十色でいいと思っています。

“子供の頃から憧れだった青年海外協力隊になりたかった”

という人がいてもよければ、

“就活がうまくいかなかったので、一先ずの食いつなぎとして受けてみた”

という人もいてもよい。(実際にたくさんいます)

 

“きっかけ”は、それが具体的な行動に移った時点で、そのすべてが尊重されるべきであり、優劣などありません。

まして、自分のきっかけは現実逃避的で不純である、などと卑下する必要も一切ありません。

選考過程や訓練を通じてボランティアとしての資質を試され、その結果として派遣を認められたらその時点で立派なボランティアです。

結果的に国際協力として誰かのための行いができていれば、そのきっかけは利己的でも全然問題ないと思っています。

 

 

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青年海外協力隊 募集説明会~1次選考

青年海外協力隊 募集説明会~1次選考

“予約不要” “参加無料” “入退場自由”

青年海外協力隊の募集説明会は、参加しない理由を見つけるのが難しいくらい、とても気軽に足を運べます。

 

実際、私が青年海外協力隊2016年春募集の募集説明会に参加したのはシンガポールから帰国した翌日のことでした。

まだ引越荷物の開梱も終わっていないような状況です。

 

ぼんやりした青年海外協力隊のイメージを具体的なビジョンに落とし込む作業

 

これが青年海外協力隊の募集説明会に参加する意義だと考えます。

 

“水不足の村に井戸を掘る?”

“学習環境の整っていない村に学校を建てる?”

“なんかよくわからないけどアフリカやアジアの奥地で汗水流しす?”

 

私もかつては青年海外協力隊について、そんな漠然としたイメージしか持っていませんでした。

まして、医療、学校の先生、エンジニアなどといった特定の技術を持っていないと尚更、そのような典型的なイメージにとらわれがちです。

 

結論をいうと、説明会は正直言って期待はずれでした。

まず、

 

「コミュニティ開発という職種は“特定の技術や資格を持ってない人が選ぶ(そういう人でもなれる)職種です」

 

と紹介されたことに疑問を持ちました。

もちろんそれは、応募者の間口を広げるための宣伝文句に過ぎないのだろうけど、誰でもなれるものの為に2年間という長居年月を費やすのは嫌だなぁ、と、率直に思いました。

他にも、

 

「最初は外国語が通じなくてコミュニケーションが取れなかったけど、対話を通じて徐々に現地の人と打ち解けることができました」

 

的なお決まりの苦労話を聞いて、なんとなく想像できる世界の話を聞いただけで終わりました。

この辺は人それぞれなのかもしれません・・・

 

 

青年海外協力隊の一次試験合格のカギは要請一覧

青年海外協力隊の一次試験合格のカギは要請一覧

さて、そんな感じで募集説明会を終えましたが、逆に反面教師的な発想で自分のやりたい活動をしよう、と思えたことは一つの収穫です。

「スキルがなくてもできる仕事」に候補者が集中するなら、その中で「自分にしかできないスキルや経験」を押し出せば選考で有利に働くのではないか?

そんなイメージを作り、読み込んだのが『要請一覧』と書かれた冊子です。

 

一次試験で一番重要な資料は『要請一覧』だと思っています

 

そこには世界中から寄せられてきたボランティア派遣要請が載っており、その一つ一つが所属先も活動内容も独立したものです。

ここで初めて、漠然とした『青年海外協力隊としての活動』ではなく、『自分が2年間する活動』という具体的なイメージに落とし込むことができます。

 

例えば私の場合は以下のような要素で要請を具体的に絞り込みました。

 

活動の軸にしたいこと
言語:スペイン語
派遣国:中南米
キーワード:初代隊員、社会人経験、販路開拓、人脈構築、生産性向上、経済的自立の支援 

 

『要請一覧』を何度も繰り返し読むことで見えてきたキーワードです。

一次試験である応募書類を書き進め、言葉に詰まったらまたこの『要請一覧』に立ち返り、自分が実際現地に行って活動する姿をイメージし、また書き進める、を繰り返すのです。

こうして、推敲に推敲を繰り返しながらゴールデンウィーク明けの締め切りぎりぎりのタイミングで応募書類を提出しました。

シンガポールから帰国して、この時点でまだ1ヶ月とちょっと。

 

 

一次選考合格後にしたこと

一次選考合格後にしたこと

一次試験に合格したことを知ったのは、そのおよそ1ヵ月後のこと。

合格を知った翌日、さっそくそのことを意気揚々と会社に伝えました。

伝えたことはシンプルに3つ、

 

①青年海外協力隊の選考試験1次試験を通過したという事実

②このまま2次試験を通過したら現職参加制度を利用して青年海外協力隊として2年間休職すること

もし現職参加が認められないならそのまま退職すること

 

現職参加って何?という方はコチラの記事で詳しく説明しています▼

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シンガポールから帰国してきてわずか2ヶ月の若造が突然このようなことを言うのだから、上司達が驚くのも無理もないのかもしれませんね。

しかもそのとき私がしたのは相談ではなく、すでに私の中で出した結論を伝えました。

当然、説得には一切耳を貸しません。

酒を飲みにいかないか?と上司から誘いも受けましたが、飲みに行ったところで下らない人生論を聞かされてるのが目に見えていたので、時間の無駄だろう、と判断して行きませんでした。

私の引き止めなんかよりも、休職した後の後任を探すことに残された貴重な時間を使ってください、と伝えました。

 

青年海外協力隊の選考試験を進めていることを会社に伝えるタイミングは人それぞれあるかと思いますが、私は現職参加を希望していたので、諸手続きを考えて一次試験を合格した後がベストだと思いました。

二次試験で落ちたらどうするのか?という不安がなかったといえば嘘になります。

そのリスクを考えると、合格が確定してから言うのが安全です。

私の場合、結果的には自分を追い込んだことで、必死になって情報を集めて2次試験である面接の準備をすることに繋がったので、よかったのかと。

ただ、一次試験の後に会社に伝えたけど結局二次試験落ちてしまった、という人も中にはいるので、ここは各自よく考えて判断しましょう。

 

後半へ続く▼

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ABOUTこの記事をかいた人

一部上場企業での海外営業、シンガポール駐在を経て、いろいろあって気がついたらグアテマラでボランティア。30にして「レールから外れる」を経験した男の働き方観、離婚経験を含む生活観、そしてボランティアとして生活したグアテマラの魅力、スペイン語学習方法を中心に発信します。