超簡単!スペイン語のSaberとConocerとPoderの違いを分かりやすく解説

スペイン語のSaberとConocerとPoderの違いが分からない女性




Saber

スペイン語をある程度学習している人なら誰しも知っている頻出単語ですよね。

一応、辞書で引いてみると、こんな風に書いてあります。

Saberの意味

・知る、知っている

・~できる 

 

あれ?ちょっと待てよ・・・

 

Conocerも『知る、知っている』という意味じゃなかったっけ?

 

『~できる』ってPoderを使うんじゃないの?

 

オチョ
あれ~~~、こんがらがる~~~・・・

 

英語でいうところの[know][can]にあたる、初心者から学ぶ超頻出単語ですが、スペイン語になるとこれらが微妙に交錯し、使い分けに迷ってしまいます

実際、これらの単語は「どっちを使っても同じ意味になる」という類のものではなく、「明確に使い分けが異なる」ものです。

そんなややこしい

 

Saber

 

Conocer

 

Poder

 

の3単語の違いをめちゃくちゃ分かりやすくシンプルに解説します。

 

この記事を読んだら今後、この3単語の使い分けで迷うこともなくなるでしょう。

 

 

スペイン語SaberとConocer「知る、知っている」の違い

スペイン語のSaberとConocerの違いが分からない女性

まずはSaberとConocerの違いについて解説します。

 

オチョ
なんだよ、英語だったら[know]で一発なのに・・・

 

先生
まぁまぁ、そういわずに、蓋を開けてみたら意外と簡単だから

 

オチョ
え、ホント!?

 

スペイン語のテキストを読んでみると、だいたいこんな風に解説してあります。

 

Saberは単に知識(情報)として知っていることを意味します。一方、Conocerは経験に基づく知として知っている意味します。

 

オチョ
いや、だから分かりづらいっす!!

 

こんな風にそれぞれの微妙なニュアンスの違いを勉強してもなかなか分かりづらいですよね。

なので、こういった微妙なニュアンスの違いはすっ飛ばして、一発で用法覚えちゃいましょう。

 

一発で分かるSaberConocerの使い分け

知っているの対象が「場所」と「人」の場合 = Conocer

それ以外全部 = Saber

 

え!?これだけ!?と驚かれるかもしれませんが、この使い分けだけで95%くらいは用法として間違えることはありません。

 

Yo conozco Sr. Pedro.
私はペドロさんのことを知っている。(知っている対象がペドロさんという「人」 = Conocer)

Yo sé el número teléfono de Sr.Pedro.
私はペドロさんの電話番号を知っている(知っているの対象が「人」ではなく電話番号 = Saber)

 

Yo conozco Londres.
私はロンドンを知っている。(知っている対象がロンドンという「場所」 = Conocer)

Yo sé la población de Londres.
私はロンドンの人口を知っている。(知っている対象が「場所」ではなく人口 = Saber)

 

Conozer + 「人」あるいは「場所」の場合、翻訳は知っている、と訳すよりも「知り合いである」「行ったことがある」と訳したほうが日本語の意味にも適合します。

 

この、「場所」と「人」を切り離して使い分けるだけでほとんどの場合はカバーできますが、たまに知り合いでもない人、行ったことがない場所について「知っている」と言いたいこともありますよね。

 

Yo sé Oda Nobunaga.

Yo sé Honnoji.

 

そんなときはWikipediaを思い浮かべてみてください。

 

織田 信長(おだ のぶなが)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・戦国大名。三英傑の一人。

Wikipedia織田信長より

 

本能寺(ほんのうじ)は、京都府京都市中京区下本能寺前町にある、法華宗本門流の大本山。本能寺の変の舞台として知られる。

Wikipedia織田信長より

 

こんな風に「人」や「場所」が対象でも、Wikipedia的な知識として知っているのであれば、それはSaberになります。

歴史上の人物や建造物、あるいは有名人の話をするときなんかにたま~に出てくるくらいかと思います。

 

オチョ
んま、手っ取り早く覚えるなら「場所」と「人」を知っているときはConocerで、その他は全部Saber、ってことでOKね!

 

先生
うん、それが一番カンタン

 

 

スペイン語SaberとPoder「できる」の違い

スペイン語のSaberとPoderの違いが分からない女性

続いてSaberとPoderの違いについて解説します。

 

オチョ
これもさぁ~、英語だったら[can]で一発なのに・・・

 

先生
まぁまぁ、そういわずに、蓋を開けてみたら意外と簡単だから

 

オチョ
こ、この流れはさっきと同じ・・・期待!!

 

スペイン語のテキストを読んでみると、だいたいこんな風に解説してあります。

 

Saberは(~する)能力、あるいは技能を持っているという意味でのできる。一方、Poderはそれが可能であるという意味でのできる。

 

オチョ
う~ん、やっぱニュアンスだと覚えづらいから一発で使い分けるやり方教えて!

 

先生
いや、この使い分けはニュアンスで覚えるしかないねぇ

 

オチョ
えーーー!話がちがうーーー!!!

 

先生
まぁでもNadar(泳ぐ)を軸にするとニュアンスが一発でわかるよ

 

SaberConocerのニュアンスの違いを一発でつかむ

Nadar – 泳げる、泳げない

カナヅチかどうかのはなし = Saber

それ以外の状況(体調が悪い、波が高い、水着がない)についてのはなし = Poder

 

あ・・・なんかいまニュアンスの違いがスっと腑に落ちた・・・

 

という人はもう大丈夫!これで一生忘れません!

 

例えば女性をダンスに誘うとしよう・・・

 

男性A
Vamos a bailar(一緒に踊ろうぜ)

 

このとき答えが

 

女性A
No puedo bailar (踊れません)

 

だったら、もしかしたら恥ずかしがっているのかも知れないし、時間がないのかもしれないし、彼氏がいるからなのかも知れません

そんなときは周りに彼氏がいないか警戒しつつ女性が踊りたくなる楽しい雰囲気を作ることが求められます。

 

逆に答えが、

 

女性A
No  bailar (踊れません)

 

の場合、単純に踊ったことがない、あるいは踊り方を知らない可能性があります。

そんなときは初歩的なステップから優しく教えてあげるとよいですね

 

オチョ
なるほどー、そう考えるとこのニュアンスの違いってコミュニケーションとるうえでけっこう大事なんだなー!

 

先生
だろ!ところでオチョはダンスは踊れるんか?

 

オチョ
あ、いや、えと・・・No sé bailar・・・

 

先生
おいおい、そんなことではラテンアメリカで恋はできないぜ!

 

オチョ
・・・・・・

 

 

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スペイン語SaberConocerの違いSaberPoderの違いは簡単

スペイン語のSaberとConocerとPoderの違いが分かった女性

いかがでしょう?こうやって改めて違いについて解説してみると、意外と簡単じゃないです?

文法のテキストみたいに文字で書かれた解説だけで覚えようとするとこんがらがりますが、わかりやすい事例を用いてパターンで覚えちゃえばスっと入ってきます。

 

また、新しい言語を覚えるときについつい自分が過去に学んだ言語(日本語や英語)と比較して、

 

「英語だったら使い分け必要ないのに、めんどくせ~~~」

 

と思ってしまいがちですが、私は逆に、言語毎の表現の幅の違いに触れるときって新しい遊び方を発見したときのようで楽しいと感じます。

 

「なるほどその発想はなかったわ~~~(笑)」

 

みたいな。

そんな風に頭を柔軟にして、新たな発見を楽しいと思えるようになると、語学は独学でもぐんぐん伸びていくかと思います。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

一部上場企業での海外営業、シンガポール駐在を経て、いろいろあって気がついたらグアテマラでボランティア。30にして「レールから外れる」を経験した男の働き方観、離婚経験を含む生活観、そしてボランティアとして生活したグアテマラの魅力、スペイン語学習方法を中心に発信します。