こんな場合、
- 希望とはマッチしなかったけどせっかく合格したのだから行く
- 希望とマッチしなかったので今回は辞退してまた試験を受ける
この2択で迷うことになるかと思います。
この問いにどちらが正解か、ということはありません。
本人が納得する答えを出すしかありません。
ただ、たまに
せっかく合格したのに辞退したらもう合格させてもらえないんじゃないか…
辞退することで要請を出した途上国の人たちが困るのではないか…
と、不安になる人もいるようです。
結論から言うと、青年海外協力隊の合格を辞退しても何の問題もありません!
どちらを選択するかは本人の自由意志にゆだねられます。
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合格を辞退してから再び青年海外協力隊試験を受けても大丈夫
はい、そんな不安を抱えた人に朗報です。
私の周りには一度合格を辞退してから再び試験を受けなおして青年海外協力隊になった人が何人もいます。
「辞退したらダメ」なんてルールはどこにも書いていないし、むしろ合格者には辞退する場合の期限と連絡方法がちゃんと通知されます。
その通知にしたがって辞退すれば手続き上は何の問題もありません。
少なくとも私はそんな話今まで一度も聞いたことがありません。
むしろ一度合格したということはイコール「青年海外協力隊になるに値する資質を備えている」というお墨付きをもらっているのと同じことです。
応募書が年々減少して定員割れを起こしているような昨今の現状を加味すれば、一度合格のお墨付きをもらっている人はJICAにとって貴重な応募者であるともいえます。
もちろん、再試験の際に「なぜ辞退したのか?」という問いは避けられませんが、それさえロジカルかつ適切なストーリーで面接官を説得できれば他に落とされる理由はないでしょう。
辞退した理由を次の試験で明確にJICA伝える
ではどうしたら「なぜ辞退したのか?」をJICAに納得してもらえるように伝えることができるのか?
簡単です。
試験の前に明確に青年海外協力隊に参加する志望動機を作りこめばよいのです。
自分のなかで譲れない条件を明確にして、その内容を一次選考の書類に反映させていれば、仮に希望と違う要請に合格してしまった場合には辞退する大義名分が自然とできあがります。
これこそが、最も効果的で合理的な辞退の理由の作り方です。
逆に、下手に嘘をついて表面上取り繕うと、あとで嘘がバレてしまったときに信用を失うリスクを背負わなければなりません。
そんな嘘に頭を使うくらいなら、志望動機を作りこむことに頭を使う方がよっぽど有意義で、合格率を上げることにも直結します。
青年海外協力隊試験の志望動機の作りこみ方については以下の記事に私のノウハウをまとめましたので参考にしてみてください。
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辞退したら要請を出した途上国の人たちに迷惑がかかる?
いえ、困りません。
正確に言うと、困らないように善処するのがJICAの仕事であって、まだ正式に青年海外協力隊になってもいない人が悩むようなことではありません。
参考に、青年海外協力隊試験の合格発表で、毎回「登録」という扱いになる人が各職種に一定数います。
彼らはいわば合格予備軍であり、辞退者が出た場合に備えて合否が保留されている人たちです。
あなたが希望しない要請に気乗りせず渋々行くくらいなら、「登録」扱いとなった人たちにその機会を譲って再度試験を受けたほうが結果的に多くの人がハッピーになるかもしれません。
つまり、
あなたの代わりはいくらでもいる
といことです。
2年という期間は決して短くありません。
周囲を気遣った結果自分の希望を曲げることが本当にいいのか、納得するまで考えないと後々後悔するかもしれません。
希望と合わなかったけど青年海外協力隊になるケース
もちろん、希望とマッチしなくてもせっかくの合格を無駄にするまいとして青年海外協力隊になると決断した人はたくさんいます。
むしろ、第一希望が通らずに合格した人のほうが多いかもしれません。
それでも、青年海外協力隊になって現地でかけがえのない出会いや素敵な経験をたくさんし、結果的に希望と違ってもよかった、と思えるケースもたくさんあります。
逆に、希望通りの要請に合格して現地に行ったものの、想像していたのと違って満足のいく活動ができなかったり、精神を病んですぐに任期短縮してしまったり、というケースもあります。
結局のところ、最後は自分次第です。
ただ少なくとも、
辞退したらもう合格させてもらえないんじゃないか…
辞退することで要請を出した途上国の人たちが困るのではないか…
ということを過度に心配する必要はないし、逆に、
この要請じゃなきゃ私は絶対に青年海外協力隊にはならない!
と、過度に期待しすぎてもいけない、ということです。
青年海外協力隊はあくまで選択肢の一つですので、他の選択肢と比較した青年海外協力隊のメリット・デメリットを比較しながら最適な選択ができたらよいかと思います。