スペイン語の点過去と線過去の使い分けでお悩みのみなさまこんにちは!
わかりますわかります、その気持ち!
英語だったら動詞の最後に -ed をつければ過去形になるのに・・・
点過去と線過去の違い、教科書にはだいたい、
点過去は過去のある時点で完了した動作や事柄であり、一方で線過去は過去における継続中の動作や状態
なんて書いてあるのですが・・・
わかり・・・づらい!!
そんな細かいニュアンスで説明されても・・・
そんあ悩めるみなさんの参考になればと思い、この記事ではスペイン語の点過去・線過去を最も簡単に且つわかりやすく使い分けられる方法を紹介します。
スペイン語を勉強したばかりのうちは、点過去と線過去の使い分けを意味やニュアンスで覚えるのはなかなか難しいです。
そこで、点過去にしかつかないキーワード(副詞)、線過去にしかつかないキーワード(副詞)をそれぞれ覚えて、そこから点過去か線過去かを見分ける方法をおすすめします。
点過去・線過去、両者のコントラスト(対比)から使い分けを練習する方法についてはこちらの記事に書きました▼
この記事はコントラストを使わず、点過去ないし線過去を単体で使う際の使い分け方法について解説していますが、上の記事とセットで読むとより理解が深まるかと思います。
スペイン語の点過去を見分けるキーワード(副詞)
まず、点過去にしかつかないキーワード(副詞)を紹介します。
具体的に見たほうが分かりやすいですね。
例えば、
hoy: 今日
ayer: 昨日
un día: ある日
el año pasado: 去年
una (2, 3,…) vez (ces): 1(2,3)回
una semana: 1週間
dos años: 2年間
といったものです。
このように、その動作や事柄が起きた日、時、回数、期間を限定するワードがあると、それに付随している動詞の過去形は点過去になります。
私は昨日友達と遊んだ
Yo jugué con mi amigo ayer.
息子は2週間旅行した
Mi hijo viajó por 2 semanas.
彼はそのカフェには2回行った
Él fue a la cafetería 2 veces.
会話の中でこのようなフレーズをスペイン語で話すときは点過去になります。
スペイン語の点過去を見分けるキーワード(副詞)
一方で、線過去を見分けるキーワード(副詞)はどのようなものがあるのか?
点過去のキーワードと対比してみてみましょう。
antes: 以前
siempre: いつも
todos los días: 毎日
generalmente: ふつう
a vaces: ときどき
muchas veces: 何回も
frecuentemente: しばしば、頻繁に
una vez por semana:: 週に1回
といったものです。
このようにその動作や事柄が起きた日、時、回数、期間を限定せずに、習慣や日常の状態に結びつくようなキーワードがあると、それに付随している動詞の過去形は線過去になります。
私は毎日友達と遊んだ
Yo jugaba con mi amigo todos los días.
私の息子は何回も旅行した
Mi hijo viajaba muchas veces.
彼はそのカフェにはしばしば行った
Él iba a la cafetería frecuentemente.
このように、点過去の例で示した文章と同じ動詞でも、キーワード(副詞)が変わることによって動詞そのもののニュアンスも変わります。
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スペイン語の点過去・線過去の違いはキーワードで見分ける
もう一度、点過去と線過去の二つの例を並べて見比べてみます。
点過去
私は昨日友達と遊んだ
Yo jugué con mi amigo ayer.
息子は2週間旅行した
Mi hijo viajó por 2 semanas.
彼はそのカフェには2回行った
Él fue a la cafetería 2 veces.
線過去
私は毎日友達と遊んだ
Yo jugaba con mi amigo todos los días.
私の息子は何回も旅行した
Mi hijo viajaba muchas veces.
彼はそのカフェにはしばしば行った
Él iba a la cafetería frecuentemente.
こうやって並べて見ると両者のニュアンスの違いというのはなんとなくわかります。
ただ、いきなりこのニュアンスの違いを使い分けろといわれてもちょっと無理があります。
そこでスペイン語初心者におすすめしたいのは、ニュアンスの違いで使い分けるよりも、キーワード(副詞)の有無で使い分けて、徐々にそのニュアンスに慣れていく、という順序で覚えていくことです。
キーワードとなる副詞は文の先頭に持っていっても何も問題がないので、自分で何か文章を作ったり、それを声に出して発音するときは、意識的にキーワードを先に言ってしまいましょう。
例えば、
Un día (ある日)、
と言って一呼吸おいてから、点過去の文章(例:bebí cerveza ビールを飲んだ)
Todos los días (毎日)
と言って一呼吸おいてから、線過去の文章(例:bebía cerveza ビールを飲んでいた)
そんな風に、
(キーワード) + (一呼吸) + (点過去もしくは線過去の文章)
という言い方で最初のうちは練習すると、徐々に点過去と線過去のニュアンスの違いに慣れていくのでおすすめです!
もちろん、このようなキーワードが出てこない文章もたくさんあります。
そんなときは、上述したキーワードを自分であてはめてみて、違和感がないかどうかを確かめる、ということをすれば点過去か線過去かの判別がつくかと思います。
練習を繰り返して使い分けに慣れてくれば、そのような手間も徐々に不要になっていくことでしょう。
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