【意味ない?】青年海外協力隊は税金の無駄!という批判について

【意味ない?】青年海外協力隊は税金の無駄!という批判について




クレーマー
青年海外協力隊なんて国際協力素人の若者が海外で遊んでたいした成果もださずに自己満足で帰ってくる、税金の無駄遣いだ!意味ない!

現役で青年海外協力隊をやっていたとき、よくこのような辛口な批判やコメントをインターネット等で目にする機会がありました。

真面目なボランティアがこのような批判を目にすると、自分や周りの大切な人が否定されているような気がして悲しい気持ちになったり、

目に見えた成果が出なくても「そこにいる」ことに意味があるんだ!

と怒りの気持ちが沸いてきたりするのかもしれません。

私はどちらかというと打算で青年海外協力隊になったようなタイプなのでこのような批判を目にしても特に感情が揺さぶられるようなことはありませんでした。

がしかし、この種の「青年海外協力隊は税金の無駄遣いだ!意味ない!」という批判について私なりに思うことはあります。

別に税金の無駄ってことはないんじゃないかなぁ、と思っています。

それは、以下のような理由から。

ボランティアは青年海外協力隊制度の末端

ボランティアは青年海外協力隊制度の末端

まず、このような批判をする人に知ってほしいのは、

ボランティアなんて青年海外協力隊という制度を構成するヒエラルキーの最下層に位置する末端中の末端の存在である

ということです。

活動期間中はJICAの管理下におかれ、制度を抜本から変えるような発言力なんて与えられません。

また当然、もらうお金も微々たるものです。

一般的に、青年海外協力隊ボランティアが2年間でためられるお金は200万円程度といわれています。

しかも最近では途上国の物価上昇も進んでおり、ほとんどのケースで現役派遣中にこの一部を切り崩しながら生活しています。

つまり2年間でたったの200万円(最大)ですよ?

これってJICA職員のお給料の何か月分でしょうか?はたまたJICA職員が住んでいるプールつきコンドミニアムの家賃何か月分でしょうか?

そんな、ヒエラルキーの末端という実情と、素行や活動の成果など批判・監視の中心に置かれている状況とが斬新なほどミスマッチです。

「税金の無駄遣い」という切り口で批判するならせめて実際に手にする金額と釣り合った批判のボリュームにしてほしいものです。

青年海外協力隊は税金の使い道として合理的である

青年海外協力隊は税金の使い道として合理的である

手に取る金額の差こそあれ、生活費や日本での積立金が税金からまかなわれているのは事実です。

でも、その使い道を一つ一つ監視していったら、世の中のキャバクラに通う公務員はすべて摘発されなければならなくなります。

そういう個別の使い道ではなく、お金の流れをもっと広い視野で見てみましょう。

つまり、青年海外協力隊制度を維持するためのお金が最終的に行き着くのはどこか?ということです。

ボランティアの家賃も、生活費も、旅行のお金も、お酒を飲んだとしても、大部分のお金は途上国現地に落ちます。

先進国の税金が途上国に落ちる、という全体的なお金の流れだけ見たら「富の再分配」という意味で非常に合理的です。

ボランティアの素行を批判する人にしてみたらお酒も飲まない、旅行もいかない、そんな真面目な青年海外協力隊像が理想とされるかもしれません。

しかし、経済合理性という観点から言えば、現地にお金を落とすこともなく自分の貯金ばかり増やして帰国する節約ボランティアのほうがよっぽど、途上国への貢献に消極的です。

お金を消費して途上国現地の経済を回している限り、

青年海外協力隊は意味がない!

という理屈は成り立ちません。

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青年海外協力隊は若者に税金を使ってくれる珍しい制度

青年海外協力隊は若者に税金を使ってくれる珍しい制度

一般に、日本の政治家は高齢者の顔色ばかり見る傾向があるといわれています。

少子高齢化社会では有権者に占める高齢者の割合が圧倒的に大きく、また、投票率も高齢者のほうが多いことから、このような傾向になるのも必然といわざるをえません。

そんななか、青年海外協力隊は税金をかけて2030代の若者の人材育成をてがける世にも珍しい制度です。

しかも青年海外協力隊の経験から得られるスキルは、外国語能力や異文化理解・適応能力など、これからのグローバルな世の中を渡り歩いていく上で必要不可欠なものときています。

さすがに、このくらいの投資は許してもいいんじゃないでしょうか?

ただでさえ年金負担が大きく、しかも自分が高齢者になったときには年金がもらえるかどうかもわからない、そんな悲惨な世代ですよ。

青年海外協力隊批判はJICAにしてくれ(笑)

青年海外協力隊批判はJICAにしてくれ(笑)

青年海外協力隊って、長い人生の中でたった2年間の短い期間だけ与えられた身分なんですよね。

この状況をわかりやすく『昨日の敵は今日の友』みたいな感じでいうと、

去年のボランティアは今年の納税者

ということです。

青年海外協力隊の期間中に得るお金なんて、日本で数年働いたらすぐに支払った税金のほうが上回るレベルです。

だからまぁ、青年海外協力隊批判が好きな人は勝手にやってもらったらよいかと思いますが、するならJICAにしないと意味ないですよ。

ボランティア個人の素行に目を光らせてそれを批判するなんて、のれんに腕押しもいいところです。

青年海外協力隊は税金の無駄という批判について思うこと

青年海外協力隊は税金の無駄という批判について思うこと

最後に、「青年海外協力隊が税金の無駄!意味ない!」という批判を目にして不快に思ったり悲しくなったりする現役ボランティアにおすすめの対処法をご紹介します。

まず、自身の銀行口座をチェックしてみてください。

そこに、JICAからの月々の振込みがちゃんとされているかどうか確認してください。

確認できたら、

青年海外協力隊が税金の無駄だって?ご安心ください!ちゃーんと私という将来有望な若者の銀行口座に振り込まれてました!わっはっは!

て、心の中で笑いましょう。

悲しみや怒りといった負の感情ではなく、自分が正しいと思って選択した道を信じて、前向きにとらえるのがコツです。

そしてこれからも楽しく、目の前の活動に真摯に向き合って、残りの活動がんばってください。

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ABOUTこの記事をかいた人

一部上場企業での海外営業、シンガポール駐在を経て、いろいろあって気がついたらグアテマラでボランティア。30にして「レールから外れる」を経験した男の働き方観、離婚経験を含む生活観、そしてボランティアとして生活したグアテマラの魅力、スペイン語学習方法を中心に発信します。