青年海外協力隊 非リアの私が同期と初顔合わせするときの心構え

オチョ(@diadecanicula)だけど、前回の記事に書いた技術補完研修↓

青年海外協力隊合格後、コミュニティ開発の技術補完研修とは

2017.06.21

実はこれはただのお勉強の場所ではない。

この研修におけるもう一つの大切なイベント、それは同期隊員との初顔合わせである。

どんな人が来るのか、どんな出会いがあるのか、期待と不安を胸にこの研修に参加する人も多いはず。

私の場合はどんなだったか、ハイスペックなグアテマラ同期の紹介もかねてここに書くことにする。

青年海外協力隊の勝手なイメージ

これまでの記事をいくらかでも読んでいただいた方にはもしかしたらお分かりいただけたかもしれないが、私はどちらかというと非リアな方の青年海外協力隊である。

これといった夢も希望も持ち合わせておらず、自分の力で世界を変えたいというような大層な思想もない。

あるのは現実を冷ややか且つ客観的に分析した上で如何にコスパよく立ち回れるかを計算する冷淡な思考と、銀行にあるそこそこの貯金と、戸籍に付いた大きな×印くらいなものである。

自分が非リアであることを認めた上で、ここに、そんな私が以前から抱いていた青年海外協力隊になる(なろうとする)人のイメージ(偏見)を綴ることをお許しいただきたい。

青年海外協力隊の勝手なイメージ
・俺が(私が)世界を変えるんだ的な大きな希望を抱いている
・みんな前向きに行こうぜ的なポジティブなバイブスを振りまいている
・バックパックで世界放浪してました的な武勇伝の一つや二つ持ち合わせている
・金儲けより大事なものがある的な資本主義に対する嫌悪感を抱いている
・どことなくナオト・インティライミ 


(ちょっと極端だけど、まぁこういう一種のラブアンドピース的な、、、)

社畜生活にどっぷり浸かり、資本主義の恩恵を享受していた私にとって青年海外協力隊とはまさに、そのあまりの輝かしさゆえに愛想笑いしながらちょっと距離を置きたくなるようなアチチな人の集まりであった。

包み隠さず正直に言えば、私はビビッていた

初対面でいきなり握手とかされて

同期
一緒に世界変えようぜ

とか言われたらどうしよう。

なんか遠い目で

同期
オレ、世界って変えられると思うんですよね~

とか真顔で言われたらどんなリアクションすればいいのだろう。

考えれば考えるほど緊張して前日はあまり寝られなかった。

技術補完研修当日、そんな緊張で眠れなかった私が打って出た作戦はなんと、会社のパソコンを持っていって“仕事やってます感”をかもし出すという、何ともしょーもないものであった。

当時、後任への引継ぎも終わって既に窓際族と化していた私のパソコンにはほとんどメールなど入ってこず、後任が気を使ってCCに落としてきたメールをゴミ箱に捨てるぐらいの作業しかしていなかった。

我ながら、なんとも滑稽な行動をとったものである。

そしていざ、市ヶ谷駅で電車を降り、JICA事務所へと向かったのである。

グアテマラ同期2人との出会い

部屋に入って先ずはそこに居る人たちをサッと見た感じ、ロンゲ、アフロヘアー、民族衣装といったヒッピー感を演出している人は見当たらなかった。

寧ろみんなスーツ着てたし、まともだった。(当たり前か)

ヒロミン
あの、同じグアテマラ派遣ですよね

これから研修が行われようとする部屋に入り、同期たちの動向を警戒しつつ、前過ぎでも後ろ過ぎでもない中途半端な位置の席に付き、おもむろに(意味無く)パソコンを開いていると早速、目の前に座っていた一人のセニョリータが声をかけてきた。

彼女は岡山出身のヒロミンといって、同期のコミュニティ開発隊員で、しかも同じグアテマラ派遣予定であった。

オチョ
そうですね、同じグアテマラ派遣ですね、よろしく

言い終わるや否やパソコンに目を移し、空っぽの受信ボックスを眺め、適当にキーボードをたたく。

ヒロミン
グアテマラ同士、よかったらお昼一緒に食べませんか?

岡山のバンビからの甘い誘惑である。

オチョ
あ、ちょっと、お昼のうちに目を通したいメールがあるんで、すんません(ウソ)

断った瞬間後悔したが、そんなことなどおくびにも出さず平然とパソコンを見つめた。

完璧にクールなビジネスマンを演じられたかのように思えたが、当時の私の第一印象を彼女に聞くと、

ヒロミン
(チッ、めちゃくちゃ警戒してんなーコイツ)

だそうだ。

ウエ兄
俺、イタリア住んでてん

ぶしつけにイタリア在住経験を自慢する男が現れた。

奈良出身の彼は後にウエ兄という名誉あるあだ名で呼ばれるようになるが、その由来は派遣地域が同じグアテマラのウエウエテナンゴという地名であることと、イタリア語が話せる=スペイン語もきっと話せる=頼れる=兄やん、という先のヒロミン独特の方程式により導き出されたものである。

それにしてもイタリアとは、スカしたやろうだ、応戦しよう。

オチョ
俺はイギリスに住んでてん

しまった、海外在住経験自慢バトル勃発かと思いきや不覚にも相手につられて下手な関西弁を使ってしまった。

ウエ兄
あれ、自分関西なん?

不自然な関西弁に早速、噛み付いてきた奈良の狼。

オチョ
ん、まあ生まれも育ちも群馬やけど、群馬ってほとんど関西みたいなもんやからな

もはや論理性を失った群馬のスカンクによる苦し紛れの最後っ屁である。

こうしてこの日は、関西出身である同期たちに対してエセ関西弁で対抗する北関東人、というなんとも奇妙なノリに終始した。

しかも話していると、なんとも個性的な仲間達である。

例えばヒロミンはデンマークへの留学経験があり、英語のみならずデンマーク語までもペラペラとのこと。

そしてウエ兄も英語とイタリア語ペラペラで、ミラノ万博で働いていたときにあのロベルト・バッジョをエスコートしたとかで、とにかく若くして武勇伝を豊富に持っていた。

グアテマラ同期、まさかの英語しかしゃべれないのが自分だけ、という状況。

この状況を打破すべく、私は初日からできたてほやほやの離婚ネタを駆使して何とかキャラ無し状態からの脱出を試みたのであった。

メモ
手前味噌ではあるが、中南米派遣というのは青年海外協力隊に応募する人の中でも特に人気の高いエリアらしく、しかもコミュニケーション能力で勝負するコミュニティ開発という職種で中南米派遣ともなると、狭き門を通過した人は外国語堪能、海外生活経験豊富な人が多い傾向にあるようだ(あくまで私の個人的統計に過ぎないが)。 

さて、持ってきたパソコンのことなどすっかり忘れ夜遅くまで飲んだ翌日、私は寝坊して遅刻スレスレでJICA市ヶ谷事務所までの坂道を心臓が破れんばかりに猛ダッシュする羽目になった。

当然ながら2日目以降はパソコンなど持っていくことはなかった。

初日に私がしていたような心配は完全なる杞憂に終わったのだ。


(左からオチョ、ヒロミン、ウエ兄。グアテマラで3人仲良く体力づくりに勤しむ)

同期とは仲良く、肩肘張らず付き合うべし

技術補完研修は今後切磋琢磨する同期との出会いの場であり、同じ職種で派遣される同期全員が一堂に会して一日を共に過ごす最初で最後の機会である。(後に習得言語によって駒ヶ根、二本松の二つの訓練所に分かれることになる為)

仲間との限られた一緒に過ごす時間、あまり警戒しているうちに時間が過ぎてしまってはもったいない。

私自身、最初は変な偏見を持って接してしまったが、ここに集った人たちは理由はともあれ日本の社会からはみ出てしまったという部分においては間違いなく同種の匂いを有しており、尚且つ同じ課題をこれから共有する仲間達と飲むお酒は格別にうまいものである。

私はコミュニティ開発研修の最初の夜、ヒロミン、ウエ兄の二人とお酒を酌み交わしたときから、この二人とグアテマラに行けることが楽しみで仕方なくなったのである。

これからこのような場に赴こうとする人は是非とも、肩肘張らずに同期と接すると良いだろう。

因みに私のオチョというあだ名はこの2人の同期隊員によって命名された。

オチョ(ocho)はスペイン語で数字の8を意味することから、現地の人々から名前が覚えやすいと好評であり、とても感謝している。

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