青年海外協力隊としてグアテマラでボランティア活動をしているオチョ(@diadecanicula)です。
グアテマラでボランティア活動を始めて早々、こんな嬉しいことがありました。
配属先の同僚がこんなこと言ってくれたのです。
事実、私はグアテマラに着いてからというもの、生活するうえでスペイン語でのコミュニケーションにほとんどストレスを感じませんでした。
この記事では大学時代の第二外国語はフランス語をとり(赤点スレスレで単位取得)、スペイン語のスの字も知らなかった私が導入時にやった「文法と会話フレーズの平行学習」について書きたいと思います。
これからスペイン語学習始めようという人が何かしら勉強し始めるヒントを見つけられればいいな、と思います。
学習期間
学習期間はおおよそ2ヶ月間です。
当時私は会社員でしたので、勉強時間は退社後に確保しました。
尚、青年海外協力隊の場合は派遣前の訓練で2ヶ月間、みっちりスペイン語を叩き込まれるのですが、私がこの学習をしたのはその訓練が始まる前のタイミングです。
スペイン語会話クラスを検討されている方は、そのクラスが始まる前にやるべき導入部分、という意識で読んでいただくと分かりやすいと思います。
この学習で意図したこと
この学習で意図したことはずばり、文法の基礎固めです。
外国語学習は会話がなんといっても大事ですが、会話力(リスニング、スピーキング)を鍛えるのは一人では限界があります。
かといっていきなり会話から入っても、「どうしてその構文がその意味になるの?」という疑問を文法的に理解することができません。
そうすると結局「フレーズを暗記するだけ」になってしまい、なかなか記憶にも定着しません。
なので自主勉強の段階でやるべきなのは、最低限の文法基礎をしっかり固めることなのです。
中学レベルの基礎文法であれば、市販のテキストと自主学習で十分、身に付けることが可能です。
またそれによって、次の段階にスペイン語会話クラス形式でする学習効果を最大限に上げることが目標です。
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実際の学習方法
私が実践した学習方法の流れはコチラ↓
- 先ず文法基礎に特化したテキストを読み始める
- 文法基礎をある程度読み進めたら次に会話フレーズに特化したテキスト(例:指差し会話帳)を読み始める
文法基礎の強化が目的なので、1の文法テキストの読み込みは当然といえば当然ですが、ポイントは2の会話フレーズテキストです。
会話フレーズテキストを平行学習することで、実際の会話でどのような言い回しが使われるのか、自分が会話する姿をイメージすることができ、文法の理解がより深まります。
ただし文法テキストと会話フレーズテキストを同時に読み始めてしまうと、上述した「フレーズを暗記してしまうだけ」状態になってしまいますので、先にある程度、文法テキストを読み進めましょう。
現在形(否定、疑問含め)を一通り学び終わったタイミングがオススメです!
学習した結果
この方法で私は文法テキスト1冊と会話フレーズテキスト1冊を読了し、その上で次のクラス形式のスペイン語学習に移りました。
クラス形式の学習はやはり、講師や他の生徒たちとの会話力(リスニング、スピーキング)メインで授業が行われます。
ですので自習学習のテーマを文法に特化したのは正解だったと実感しました。
ここで注意していただきたいのは、当然ですが、テキスト2冊読みきったからといってスペイン語の文法基礎を全て理解できたわけではない、ということです。
では、その自主学習の成果はどのようなカタチで表れるのか。
それは、「新たに学ぶ」と「一度学んだものを思い出す」の違いとして表れます。
感覚的には、テキストを読みきったことによって脳に薄い記憶の膜のようなものが出来ていて、それがクラスで学習するときに呼び起こされる、といったイメージです。
このが違いは、他のクラスメイトとの理解の速度に決定的に差をつけます。
クラスでの学習効果を最大限に引き上げる上で、とても効率的な自主学習だったと自信を持っていえます。
このスペイン語学習で利用したテキスト
最後に私が実際に利用したテキストを感想を添えて紹介します。
以下の2冊です。
『新版 スペイン語の入門 <CD付>』 瓜谷良平/望 白水社
(感想)
文法学習に特化したテキストです。
スペイン語文法の入門書としては問答無用で一番のオススメ。
このテキストにはスペイン語学習初期の頃に知るべきことがすべて漏れなく網羅されています。
スペイン語文法を学習するなら「とりあえずこれ1冊やっておけばまず間違いない」というものです。
『スペイン語会話55の鉄則表現 <CD付>』 エミリオ・ガジェコ 三修社
(感想)
会話フレーズ学習に特化したテキストです。
特に旅行の際に使えるフレーズを想定してまとめられています。
フレーズの内容としては充実していますが、誤字脱字の数があまりにも多いのが残念な印象です。
これ自体それなりに使えますが、これでなくても良かったとも思います。
王道の「指差し会話帳」もイラストつきでフレーズとイメージが結びつきやすいのでオススメです。
おわりに
こうして私は、自主学習期間およそ2ヶ月間、クラス形式の学習2ヶ月間、合計4ヶ月間の学習で日本を出国し、グアテマラに来ました。
グアテマラについてスペイン語がフツーに通じた(聞き取れる、伝わる)ときは、こんなに簡単に通じるものなのか、と驚いたほどです。
自分で実践して本当にオススメの学習方法ですので、何から手をつけてよいか分からない、という人は是非試してみてください。
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スペイン語を始めようと思ってまして、とても興味深くみました。文法一冊、フレーズ一冊を初めの2ヶ月やったみたいですが、それぞれどのくらいの期間ずつでしたか?
またその2ヶ月で、どのくらいの実力で、クラス形式に入ったのでしょうか?
ふみかんさん
コメントありがとうございます。
最初の1ヶ月はほぼ文法がっつりで、目安としては現在形を一通り終えるまでは文法だけやればよいかと思います。
過去形に入るくらいから、徐々にフレーズの比重を増やしていくイメージで私はやりました。
おちょ