自分より一年早くグアテマラに来た先輩隊員のスペイン語を聞いて、
と、思ってしまうぐらいスペイン語道半ばなオチョ(@diadecanicula)だけど、そんな道半ばな私でよろしければ、スペイン語学習法的な記事を書かせていただきたく。
今回は駒ヶ根訓練所でのスペイン語学習、そこでJICA講師に教わった学習方法を、特に動詞の活用に絞って書くことにします。
黙って静かに勉強している時間 = 無駄な時間
先ず、駒ヶ根での訓練が開始して最初の授業、JICA講師に最初に言われたのがこれ。
語学はしゃべってナンボ!
しかもなるべくでかい声(理想は通常の1.5倍の大きさ)!
ただ文法や単語を記憶するのではなく、言葉として口に出しながら脳に馴染ませ、刻み込む、その作業の繰り返しが必要なのです。
よって、学習する環境としては、大部屋でみんなと一緒にでも公共の場でコーヒーを飲みながらでもなく、一人で部屋に篭ってやるのが声が出しやすくて望ましい。
自分の発音を自分の耳でちゃんと聞ける環境が望ましいので、音楽を聴きながらというのも避けるべき、と教わりました。
動詞の活用
こんなかな~り抽象的な質問に対し、JICA講師はズバっと答えた。
活用を制するものはスペイン語を制す。
スペイン語は主語によって、あるいは時制によって語尾が変わります。
一つの動詞に対して50個以上の活用パターンが存在し、それらを一つ一つを動詞の数だけ覚えるのはかな~り難儀です。
そこでJICA講師に言われたのは単に記憶するのではなく、口に馴染ませて脳に刷り込めというものでした。
そしてその為にする訓練方法、それがその名もスラ活なんです。
(尚駒ヶ根では、vosotrosの活用はラ米では使う機会がないとの理由で最初から学ばなかった)
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スラ活
その名の通り、スラスラと活用を言う訓練ですが、どうやるかというと、例えば動詞のserの場合だと、
yo ⇒ soy, tú ⇒ eres, él/ella/usted ⇒ es, nosotros ⇒ somos, ellos/ellas/ustedes ⇒ son
と活用しますが、これをyo soyからustedes sonまで全て、早口言葉のように一息に言う、という訓練です。
日本語にすると、
てな感じで、これをとにかくスラスラーっと早口で言えるようになるまで何度も何度もひたすら繰り返すのです。
他の動詞(-ar形、-er形、-ir形、不規則)も全て同様に。
私がスペイン語を勉強し始めたばかりの時は“soy, eres, es, somos son”、と、活用する動詞の部分だけをひたすら繰り返して覚えようとしてたけどこれはNG。
スラ活のポイントは、主語とそれに追随する動詞の活用形をセットで発音することである。
このような訓練をすることで、パブロフの犬がベルの音を聞いただけでよだれを出すように、yoと発音したら反射的にsoyの活用が出てくるようなシナプスの経路を脳に刻み込むことを目指しているのだ!(科学的根拠ゼロ)
時制は分けて学ぶ
直説法現在形のスラ活に慣れてきたところで、いよいよ点過去形、線過去形、未来形、と、様々な時制を学ぶ段階になります。
それぞれ時制によって活用のパターンが違うし、現在形で不規則だったやつが過去形になったら急に素直に規則通り活用したりして、いっぺんに覚えようとするとパニックです!!
でも、ここで取り乱してはいけない。
現在形のスラ活ができるようになったなら、過去形のスラ活ができないはずが無い。
頭を空にして、またイチから他の時制のスラ活を脳に刷り込めばよい。
このときやってはいけないのは、現在形の活用を練習した後すぐに過去形の活用を練習するなどして、複数の時制の活用をいっぺんに覚えようとすることです。
現在形の練習をするときは現在形の練習だけをし、過去形の練習をしたいときは現在形の練習からしばらく時間を置いてから、過去形の練習だけをまたしばらくする。
そうして時制ごとに活用の練習をする時間を分けることで、時制ごとに独立した活用のシナプス経路を脳に刻み込むことを目指すのだ!!(科学的根拠皆無)
スラ読み
スラ活に次いで、実践すべきはスラ読み!
これはまぁ、いわゆる音読です。
でもただの音読ではなく、スラスラーっと、通常話す1.5倍くらいのスピードで音読するのです。
なぜスピードが大事か?
例えばリスニングCDから流れてくるスペイン語の1.5倍の速度でスラ読みできるようになると、CDから聞こえるスペイン語がゆっくりに聞こえるようになります。
普通の音読を速読にすることで、発音の練習だけでなくリスニングの練習にもなるんです。
更にはスラ読みと合わせて、シャドーイングもとても効果的な訓練方法である、と紹介された。
シャドーイングとは、(イヤホンなどで)音声を聞いた後、即座に復唱する実験技術である。 言葉の聞き取りと発音の間の反応時間は254ミリ秒から、150ミリ秒までの短さになる。 これは、発声の音節の長さの遅れといえる。対象者はただ復唱するように指示されても、自動的に文法や意味を処理する。シャドーイングで復唱される言葉の方が、単に音読する場合より、より口調などの模倣が忠実に行われる。
今時、書店に並んでいるスペイン語のテキストは大体CD付きだと思うので、購入する際に「シャドーイングに適したテキストかどうか」というのも選ぶ上で一つ重要なポイントです。
まとめ
まとめると、一貫しているのは、
・とにかく声を出すこと
・頭より口を動かすこと
・何度も何度も繰り返すこと
です。
こうしてまとめてみると、まあ当たり前なことが並んでいる。
あとは、当たり前なことを毎日継続できるようモチベーションを保つことが出来るかどうか。
語学習得の道のりは長いな~。
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