[グアテマラの生産者] 素敵なブレスレット職人・経営者をインタビューしたら感動した話




グアテマラという国について、来る前は「コーヒーがおいしいところ」くらいしかイメージを持っていなかったオチョ(@diadecanicula)だけど、青年海外協力隊としての活動を通じて、幸運にもグアテマラで魅力的な製品を作っているたくさんの職人さんや経営者さんと知り合う機会を得られました

そんな幸運な状況で得られた情報を少しでもたくさんの人に紹介すべく、インタビュー記事なんぞを書こうかと思うにいたったわけです。

今回紹介したいのは、コチラのブレスレット。

ショルサクマルハという私の活動先で作られているこのブレスレットは、こんな田舎町で作られているとは思えないほどデザインもかわいく、素材にもこだわっていて、尚且つ品質も良い。

出会った瞬間、その辺のお土産屋さんに並んでいるようなブレスレットとはワケが違う!と思いました。

もちろん、私も愛用しています

これを作っている職人で且つ経営者であるエドワルドさんと活動を通じて親しくさせてもらっているので、彼にブレスレット工房の見学及びインタビューをお願いしました。

このインタビュー記事を通じて、このブレスレットの素晴らしさはもちろん、エドワルドさんの経営者としての素晴らしい考え方や日本人が失いかけているシンプルな「働き方」が少しでも伝わったら幸いです

 

 

グアテマラのブレスレット職人・経営者のエドワルドさん

オチョ
こんにちは、エドワルド

 

エドワルドさん
こんにちは、オチョ

 

オチョ
さっそくだけど、インタビューさせてもらっていいかな?

 

エドワルドさん
もちろんいいけど、なんかちょっとぎこちないね

 

オチョ
そうかな?
えーっと、まずお名前は?

 

エドワルドさん
いや、さっきエドワルドってふつーに呼んでたじゃんwwwやっぱぎこちないwww

 

オチョ
いやいや、一応インタビューとしてね、台本用意してきてるからさwww

 

エドワルドさん
オーケー、エドワルドですwww

 

オチョ
年齢は?

 

エドワルドさん
29歳です

 

オチョ
(うわー、年下で経営者で、立派だな~)えとー、家族構成は?

 

エドワルドさん
妻と子の3人です

 

オチョ
お子ちゃま、いくつ??

 

エドワルドさん
2歳だよ、名前はミゲル

 

オチョ
ミゲルくんこんにちはー

 

ミゲルくん
アウアー

 

オチョ
好きな食べ物は?

 

ミゲルくん
エウエー

 

オチョ
ミゲルくんへのインタビューは諦めて先を進めましょう

 

 

グアテマラのブレスレット工房概要とブレスレットの魅力

オチョ
それでは、今度はこのブレスレット工房についていろいろ教えてください

 

エドワルドさん
どうぞ

 

オチョ
まず、私自身このブレスレットを愛用していて思ったのは素材に使われている糸が全然違うっていうこと。丈夫だし、水につけても全然色落ちしない。これはどこから調達しているの?

 

エドワルドさん
この糸はブラジルから輸入しているんだよ。

 

オチョ
ブラジルから?へー、意外だな。地産地消ではないんだ

 

エドワルドさん
品質にこだわって素材を選んだらたまたまブラジル産のこの糸が一番よかったっていうだけさ。お客さんだって、地産地消かどうかで製品を選ぶわけじゃないからね

 

オチョ
うん、確かに!全部手作り?

 

エドワルドさん
もちろんそうだよ!僕がデザインして、町の女性たちによる手によって一つ一つ作られているんだよ。

オチョ
1ヶ月におよそどのくらい作れるの?

 

エドワルドさん
だいたい5千個は作れるよ、人を増やせばもっと

 

 

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グアテマラの若き経営者、エドワルドさんの経営観

オチョ
会社はいつ設立したんですか?

 

エドワルドさん
2006年、僕が18歳のときだよ

 

オチョ
おお、そんなに若いときに!どうして起業しようと思ったの?

 

エドワルドさん
単純に、仕事が無かったからさ。当時は今よりももっと、失業の問題が深刻だった。首都に行けば仕事はあったけど、こんな田舎町に雇用なんてなかったんだ

 

オチョ
首都で働くのではなく、起業の道を選んだんですね

 

エドワルドさん
僕は自分が生まれ育った子の町で仕事がしたかったし、何より、ここに雇用を作りたかったんだ、それには起業するしかなかった

 

オチョ
なるほど、で、事業内容をブレスレット作りにした理由は?

 

エドワルドさん
ご存知の通り、グアテマラは昔から織物が盛んで、この町にも織物や刺繍ができる手先の器用な女性がたくさんいた。ブレスレット作りなら僕たちが元々持っている既存の強みを活かせると思ったのが1点、それに、ブレスレットなら小ぶりで軽量だから輸出に向いている、と思ったのがもう一つの理由さ

 

オチョ
とても理にかなってる、それに起業当初から輸出まで念頭においていたんだね。
では、経営者としての目標を教えてください

 

エドワルドさん
今、この町の女性17人を雇ってブレスレット作りに励んでいるけど、コレを100人200人と、もっと増やして会社をお大きくしていきたいね

 

オチョ
最後に、今、幸せを感じるのはどんなときですか?教えてください

 

エドワルドさん
工房で町の女性たちが楽しそうに働いていて、彼女達が働くことの喜びを感じていて、働いて稼いだお金で子供達を学校に行かせていて、そんなことに日々にやりがいを感じていて、それが一番の幸せだよ

 

オチョ
(め、めっちゃいい話・・・)ありがとうございます。じゃあ最後に家族で記念の一枚を・・・

 

 

インタビューを終えて

めーーーっちゃ感動した!!

日本には、働くことについての考え方や価値観がいろいろあって、過労や鬱など働き方の問題もたくさんある。

ここグアテマラで私が見ているのは、「働く」が「生きる」の一部としてシンプルに機能している本来のあるべき姿

起業についても、日本では「自己実現のために起業をしたい」ていう人の話は聞いたことがあるけど、「自分が生まれ育った町に雇用を作りたい」ていう途上国ならではの起業理由はとても新鮮だったし、それを実現させたエドワルドさんの行動力と努力は見習うところしかない。

このインタビューを通じて、ボランティアとして活動する意味や活動終了後の方針など、いろいろ考えさせられました。

おしまい。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

一部上場企業での海外営業、シンガポール駐在を経て、いろいろあって気がついたらグアテマラでボランティア。30にして「レールから外れる」を経験した男の働き方観、離婚経験を含む生活観、そしてボランティアとして生活したグアテマラの魅力、スペイン語学習方法を中心に発信します。