グアテマラ旅行者あるある、女性陣がかわいいウイピル(民族衣装)にハイテンション!!
私は青年海外協力隊としてグアテマラに住んでいますが、女性の隊員は必ずといっていいほどみんなグアテマラの民族衣装を一式そろえて、最終報告などの式典の場でみんなにお披露目しています。
なかにはお土産としてウイピルなどの民族衣装をスーツケースに入りきらないほど買ってしまって帰国直前にあたふたする、なんて人も。
グアテマラの民族衣装、ウイピルってどんなの?という人には以前書いたコチラの記事にまとめてあります▼
さて、そんなウイピルの特徴として、地域ごとに柄やデザインが違う、というものがあります。
ではどの地域の柄が一番いいのか?
もちろんファッションについてはそれぞれ趣味趣向が分かれるところですので一概にはいえませんが、私の周りの女性の意見を聞くかぎりぶっちぎりで人気の高いウイピルがあります。
それがコバンのウイピルです。
なぜコバンのウイピルが人気なのか?その特徴は?といったところを私なりにおすすめポイントを解説したいと思います。
また、コバンで毎年開催されるインディヘナ女性による美の祭典ラビンアハウを見に行く機会がありましたので、その様子についても書きたいと思います。
Contents
お土産に大人気のコバンのウイピルの特徴とは?
コバンのウイピルにはどういった特徴があるのか?他の地域のウイピルとどのような違いがあるのか?
と、その前にコバンという地域はそもそもどこにあって、どんな地域なのか?といったところから話しましょう!
コバンという町はグアテマラの北部、アルタベラパス県の中心地にある都市です。コバンはグアテマラ国内の地域の中でも気候が一年を通して温暖で雨が多いのが特徴です。
日本に住んでいると北に位置する都市=寒いという印象がありますが、グアテマラという国は日本のように南北に長くはなく、国土そのものも小さいんです(本州の3分の1くらい)。
また、コバンは標高が1300mくらい。常春といわれるアンティグアでも標高1500m程度なので、それよりも低い=暑い、というとなんとなくイメージしやすいかと覆います。
そんな温暖なコバンでも着やすいように薄くて、軽くて、柔らかいのがコバンのウイピルの特徴です。全体的な柄はシンプルで、首まわりにワンポイントで花柄の刺繍がされているものが多いです。
また、他の地域ではウイピルをコルテ(伝統衣装の巻きスカート)にインして着るのに対して、コバンではウイピルをコルテから外に出して着るのも特徴的。
ちなみに、通気性を重視してスケスケなデザインのものが多いかな・・・
あ、いや、別にスケスケだからおすすめしてるってわけじゃないですよ!?
コバンのウイピルがお土産に大人気な理由
さて、そんな特徴を持っているコバンのウイピルが私の周りにいる日本人女性にぶっちぎりで人気な理由、そしてお土産としてもおすすめしたい理由を私なりに考えてみました。
日本の気候に合った素材で夏でも着れる
日本の夏もアツイですよね。基本ウイピルは半袖なので日本で着る機会があるとすれば暖かい季節に限定されると思います。湿度の高い日本で着るなら軽くて通気性が重要です。スカート(コルテ)にインしなくていい薄地で軽いコバンの伝統デザインが一番あっています。
せっかく買ったのに着ないので飾るだけでははもったいないですよね。
日本でも着れる、という実用性を考えるとコバンのウイピルが日本の気候にあった、お土産に最適なウイピルといえる理由のひとつかと思います。
コバンの職人さんたちの技術レベルが高い
コバンにはグアテマラ一美しい湖といわれるラチュア湖や、大自然の中にある天然プールセムクチャンペイなどといった、グアテマラ国内の他の地域のみならず、ヨーロッパやアメリカの外国人旅行客も多数訪れる観光スポットでもあります。
そんな海外からの人の往来がある地域だからこそ、経済が動き、外からの多様な情報も入ってきて地域の職人さんたちの腕も上がっているのだと思います。
私が行ったのはちょうどラビンアハウというお祭りをやっていたタイミングなので、特設のテントには伝統衣装以外にも、石鹸や陶器などたくさんの手工芸品が並んでいました。
なかにはオリジナルのロゴを持っているなど、しっかりと組織化が進んでいる団体もいるのがうかがえます。
コバンのウイピル、ただただ単純にかわいい
えっと・・・いろいろと理由を考えましたけどなんだかんだコレですね。
コバンのウイピルはかわいい!
柄もさることながら、ウイピルをコルテ(巻きスカート)にインせずにダルっとした感じで着たときのシルエットのかわいさが日本人女子ウケ一番の理由なのかと思います。
また、コバンに住んでいる方に聞いたところ、コバンにあるウイピルのデザインは伝統的なものに限らず、流行する柄や色使いは年によって変わるんだそうです。
ですのでコバンのメルカドを散策してみると様々なデザインのウイピルが見つかります。
そんな風に多種多様なデザインのなかから自分の好きなものを選べるのもコバンのウイピルの魅力ですね。
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インディヘナ女性による伝統衣装(ウイピル)の祭典ラビンアハウ
そんなお土産におすすめのウイピルがあるコバンにて毎年開催されているRabin Ajau(ラビン・アハウ)というお祭りに行く機会があったのでレポートします。
ラビンアハウは現地インディヘナ(ケクチ族)の言葉で『王の娘』を意味します。
コンテストを通じてグアテマラの各地域で一番美しい女性に選ばれた女王(Reina)。それらの女王達がコバンに集まって、その中で最も美しい女性を決める一年に一夜かぎりのお祭り。
いわば、グアテマラ先住民族インディヘナのビューティーコンテスト、といったところでしょうか。
日本でビューティーコンテストというと大学生のミスキャンパスのようなものを思い浮かべますが、ラビンアハウはマヤ先住民インディヘナにとって伝統的なお祭りで、その様子はテレビで全国に中継されるなど、グアテマラ中の人が注目する大きなイベントなのです。
時期は毎年7月下旬の週末に行われますが、正式な日程は1ヶ月くらい前にならないと決まりません。
ちなみに私が見に行った2018年はちょうど50周年にあたる年で、ウエウエテナンゴ県の女性が『王の娘』の座に輝いていました。
ラビンアハウではインディヘナ伝統のダンスや音楽などといったパフォーマンスがあったり、グアテマラ各地域特有の民族衣装が見れたりと、非常に魅力的なローカルイベントですので興味のある方は是非行ってみることをおすすめします。
見にいけなくても、Rabin Ajauはグアテマラ国民が注目する大きなイベントなので、Youtubeに動画もたくさんアップされています。それらの動画を見ながら事前に気になるデザインのウイピルをチェックしておくのもよいかもしれませんね!
ラビンアハウを見に行く人向けアドバイス
ラビンアハウは夕方くらいから夜遅く(夜中の12時)くらいまで、とっても長時間にわたって執り行われます。私が見た年の候補者は111人、それぞれの入場が1人あたり2分程度かかるので、それだけでも4時間近くかかります。なので、最初から最後までぶっ続けで見ようと思うととても疲れてしまいます。
もし見に行く場合は夜ご飯を済ませてから、イベントの後半、ダンスや花火など『王の娘』が決まる一番盛り上がるシーンを見に行くとよいです。
グアテマラ観光にもお土産にも、魅力的な町コバン
さて、少し脱線しましたが総じて「お土産としてのグアテマラの民族衣装」に興味を持った方への情報をまとめてみました。
コバンは首都のグアテマラシティやアンティグアからも遠く、立地的になかなか旅行者が足を運びづらい場所にありますが、大自然を満喫できる、欧米からの旅行者にも人気の観光スポットでもあります。
グアテマラへの中~長期滞在を予定している方で、ハイキングや川遊びなどの自然が大好きな人は、セムクチャンペイなどの観光スポットを訪れたついでにコバンのウイピル散策をしてみてはいかがでしょうか?
コバンに行く予定がない旅行者でも、アンティグアやパナハチェルといった、各地域から職人さんたちが出稼ぎに来る観光地であればコバンのウイピルが見つかるかもしれません。
私がおすすめするグアテマラ旅行のお土産買い物スポット、チチカステナンゴのメルカドにはコバンのウイピルもありましたよ▼
お土産としてのグアテマラ民族衣装としてコバンのウイピルをおすすめしましたが、もちろん人によって趣味趣向は違うかと思いますので、あくまで一例として参考にしていただき、あとは実際にグアテマラに来てみて、実際にウイピルを着てみて、ステキなものを選んでいただければいいな、と思います。
ちなみにコバンのウイピル、値段はおよそ200ケツァール(3200円)くらいで買うことが可能です。品質にやデザインにこだわる場合は相応に高くなります。
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