マジック?イリュージョン?青年海外協力隊の訓練に手品なんてあるの?
いえいえ、別に手品の話をしているわけではありません。
「駒ヶ根マジック」や「二本松イリュージョン」は、2ヶ月間に及ぶ青年海外協力隊の派遣前訓練中にできてしまうカップルのことをいいます
デキたあとすぐに別々の国に派遣されてそのまま自然消滅するカップルが多いことから「マジック」とか「イリュージョン」なんていわれ方をします(笑)
まあでも、こんな言葉が生まれるくらい、実際に毎回、何組ものカップルを輩出していおり、その脅威のマッチング率はそんじょそこらのお見合いパーティーの比ではありません。
また訓練所のみならず、派遣された後にも、任国内でボランティア同士のカップルができたり、あるいは現地の人とお付き合いするケースも少なくない。
そんな青年海外協力隊の恋愛事情・カップル事情をパターン別にご紹介します!
ちなみに私も、この短い期間に複数のマッチングを経験しましたので、そんな経験を踏まえながらご紹介したいと思います。
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青年海外協力隊の期間にカップルが生まれやすい理由
まず前提条件として、普通に日本で暮らしているときと比べて青年海外協力隊に参加している期間中はカップルのマッチングする確率が飛躍的に上がります。
理由はたくさんありますが、主に以下のようなものがあります。
同世代の似たような価値観の若者が集まる
普通に考えて、一つ屋根の下で20~30代の男女が共同生活していたらそうなりますよね、っていう話です。
しかも途上国に2年間も暮らそうなんていう物好き、普通に社会人生活をしていたらめったに出会えません。
それが突如として、様々な業界から100人近く集まるわけですから、ここで恋愛するなという方が、無理があります。
こんな機会、おそらく青年海外協力隊にでもならなければ普通の社会人には一生訪れないでしょう。
刺激的な海外生活でテンションアップ
また、海外に行って異文化に身を置く特殊な環境では、気持ちが浮かれて恋愛のハードルが下がる傾向にあります。
海外留学でカップルができるのと状況としては近いですね。
しかも2年間という期間限定なのも、「旅の恥はかきすて」感が高まって恋愛のハードルが下がるのに拍車がかかります。
日本人同士の距離感が近づく
異文化のなかで課題を共有することで、必然的に助け合ったり励ましあったりする状況が生まれやすいのもポイントです。
エンターテイメントが少なく、治安も悪い途上国の生活では、自然と日本人同士の結束が強まります。
そうすると、普通に過ごしているだけでは気づけない相手の人となりや行動パターンを見ることができるので、恋に落ちるシチュエーションが生まれやすいです。
日本人(特に女性)はもてる
日本人女性は海外でもてる、というのはなんとなく耳にしたことがあるかと思います。
特に青年海外協力隊が派遣されるような中南米やアフリカの国々では日本人の白い肌やストレートな黒髪が美しいと評価される傾向にあります。
また、シャイな日本人男性と比べて海外の男性は往々にして積極的でストレートな表現を多用します。
今までもてたことのない人が、突然「美しい」とか「結婚してくれ」とか言われて、そのままコロっといってしまうケースもあるとかないとか。
【パターン別】青年海外協力隊の恋愛事情
青年海外協力隊の恋愛なんて上手くいくのか?
どうやったら長続きするのか?
失敗する傾向にあるのはどんなケース?
私が見た限りですが、カップルのパターン別に青年海外協力隊の恋愛事情をそれぞれ紐解いていきましょう。
訓練所での青年海外協力隊同士の恋愛
おそらくほとんどの青年海外協力隊候補生が訓練開始前からすでに
「駒ヶ根マジック」
「二本松イリュージョン」
という言葉が何を意味するか知っていることでしょう。
なかにはこれを達成することを密かに目標に設定している人もいるかもしれません。
実際多いです(笑)
なかでも若い人、新卒で青年海外協力隊になったようなケースの人は訓練所の中でもかなり早いタイミングでマジック・イリュージョンを起こします。
一般に新卒の比率が多い1次隊のカップル数は、逆に新卒の少ない4次隊と比べて圧倒的に多いです。
2ヶ月もある、なんてうかうかしていたら知らぬ間に置いてきぼりになってしまうかもしれません。
ただ、マジック・イリュージョンという言葉のとおり、ほとんどの場合は2年間の活動が終了する前に別れてしまいます。
この遠距離恋愛の機関はある意味、本当の恋愛なのか?それともただ訓練所という特殊な環境で浮かれていただけなのか?を見極める試練です。
別れるカップルが多い一方で、この試練を乗り越えると結婚というゴールインまでつながるケースもたくさんあります。
人によって様々で、任国外旅行を再会のために使う人もいれば、お互い完全に放任主義で帰国後に再会できればいい、と割り切っているカップルもいます。
まぁ、おそらく一番の長続きするコツは信頼関係、ということになるのでしょう。
任国での青年海外協力隊同士の恋愛事情
同じ任国の青年海外協力隊同士でお付き合いする恋愛パターンももちろんあります。
特に多いのが、先輩男性隊員と後輩女性隊員の組み合わせですね。
任国に到着したばかりで右も左もわからないような状況のとき、外国語も上達し、生活事情にも精通し、人間関係も幅広い、そんな先輩隊員にリードされたら魅力的に感じる機会が多いのでしょう。
距離感も近く、一緒に旅行もできるので、上手くいくパターンが多いです。
ただし、どちらかが先に帰国したとき、我に返ったように突然冷めてしまうケースもたくさんあるので、重要なのは帰国後も「付き合える相手かどうか?」を見極めることです。
また、円満に別れられたらいいのですが、ギクシャクした感じで別れるとその後の日本人コミュニティ内での人間関係に支障をきたしたり、下手したら相手に自分の悪口を言いふらされたりして非常にきまずくなります(笑)
逆に仲がよすぎて、他の日本人の前であまりいちゃいちゃしていると、しらけた目で見られたり妬まれたりしてしまうので、ほどほどにしましょう。
任国で青年海外協力隊と現地の人がカップルになるパターン
当然ながら、青年海外協力隊と現地人という組み合わせのカップルもいます。
これも、結婚までいくパターンから二股かけられるパターンまで様々(笑)
結婚してそのまま海外に移住することもあれば、相手を日本につれて帰ってくるパターンもあります。
仮に変なカタチで別れても途上国の狭い日本人コミュニティへの影響が少ないので、一番健全な組み合わせといえるかもしれません。
ただ、宗教や慣習の違いで関係をこじらせてしまう可能性もあるので、相手のことだけでなく、その国の文化のことをよく知ってからお付き合いするのが無難です。
嫉妬深い相手になると別れた後ストーカー化するようなケースもあり、一歩間違えると危険です。
帰国してからの青年海外協力隊同士の恋愛事情
という人は、相当な臆病者か、相手に求めるハードルが高いか、とにかく多くのチャンスを逃してしまっていることは否めません。
がしかし、あきらめるのはまだ早いです。
帰国してからの同期との再会の場で恋に発展するというパターンがまだ残されています。
私が知っているケースは上に並べた他のパターンに比べると少ないですが、一定数いるのも事実です。
アフリカ隊員と中南米隊員、など、派遣期間中は任国外旅行等でもなかなか会えないような距離感にいたボランティア同士がこのようなパターンでカップルになりがちです。
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青年海外協力隊になったらせっかくだし恋愛も楽しもう
以上のように、青年海外協力隊の派遣期間中はとにかく恋愛の機会と恋に落ちやすいシチュエーションにあふれています。
まず、日本で異性経験が豊富だった人が青年海外協力隊期間中に何も経験しない、ということはあり得ないでしょう。
なんてクソマジメに考えたところで、ヤルやつはヤル!(笑)
ボランティアにだってエンターテイメントは必要です。
恋愛は活動外の余暇を楽しく過ごすためのツール、くらいに思っていればいいでしょう。
それに、JICAや調整員にたくさんいる「元青年海外協力隊」たちにも隊員時代に恋愛したり、それがきっかけで結婚したりしている人がたくさんいるので、注意を受けることもないでしょう。
なお、避妊は自己責任で!