青年海外協力隊が2年間も途上国で生活するのに必要な持ち物・荷物、どうやって選別したらいいのか?
出国前は誰しもこのような悩みを抱えるかと思います。
結論から言うと、持ち物(荷物)リストはあまり重要ではありません。
途上国といえど、青年海外協力隊が派遣されるようなアフリカやアジア、中南米の国でも首都に行けばそこそこ都市化が進んでいます。
派遣後最初の1ヶ月は首都やその近郊で語学研修を受けることになり、その期間にある程度のもの(特に消耗品)は調達できてしまうのです。
途上国といえども首都には世界中からきたビジネスマンや政府関係者が住んでいて、そういった外国人やその国の富裕層向けのショッピングモールに行けば、ヘタしたら日本のショッピングモールよりもお高くて良質な製品がたっくさん並んでいるのです。
なので、青年海外協力隊は完璧な持ち物(荷物)リストを事前に作成する心配はいりません。
この記事ではそういったリストではなく、私が実際に持っていって重宝したもの、あって助かったもの、そして需要は高いのに意外と他のボランティアは持っていなかったものを厳選して、青年海外協力隊におすすめする持ち物(荷物)として紹介します。
パスポートや航空券といった必需品を含む持ち物チェックリストについては他の青年海外協力隊OB・OGのひとがブログに公開していますのでそちらを参考にしてください。
Contents
青年海外協力隊の持ち物(荷物)① 国際キャッシュカード
途上国は(日本と同様に)まだまだキャッスレス化が進んでいないので、クレジットカードよりも現金を使う場面が多くあります。
ですので海外でその国の通貨を現金で引き出せる国際キャッシュカードが便利なことは間違いないのですが、持ってきている青年海外協力隊員がびっくりするくらい少なかったです。
確かに任国の通貨は現地の銀行を開設してJICAから生活費として受け取れるのですが、任国外旅行に行ったときはそれぞれの国の通貨が必要です。
国際キャッシュカードを持っていないと、レートの高い空港の両替所で両替しなければいけなくなります。
また、私が実際に遭遇したケースでは、任国に到着してから銀行口座が開設できるまで1ヶ月ほどかかって、その期間は日本から持ってきたお金で生活しなければなりませんでした。
他の同期は日本から大量の現金(米ドル)を持ってきて対応していましたが、私は防犯の観点からもそんなに現金を持ち歩きたくなかったので、国際キャッシュカードで必要なときに必要な分だけ現地通貨を引き出すようにしていました。
便利なのはわかったけど、どの国際キャッシュカードを持っていけばいいかわからない・・・
という人のために私がおすすめするカード、手数料が少なくて利便性の高いものを3つ紹介します。(もちろんすべて年会費無料です)
便利な国際キャッシュカード① ソニー銀行のデビットカード
ソニー銀行の口座を持っている人が作れる国際キャッシュカードです。
海外のほぼすべてのATMで使えて、事務処理経費(料率)が1.76%/回と、他のキャッシュカードと比較しても割安です。
また、ソニー銀行で外貨預金をしていると、海外ATMから引き出す場合は外貨の口座から優先的に引き出されます。
なのでSONY銀行で米ドルを預金してそこから米ドルを引き出せば、米ドル→米ドルなので為替コストがかかりません。
アメリカじゃなくても、米ドルは信用のある通貨として世界中で流通している通貨なので、持っておくと協力隊終了後にも海外を飛び回って旅行や仕事をするときに重宝できます。
ソニー銀行というネームバリューも安心感があっていいですよね。
※ソニークレジットカードとは別のものですのでご注意ください
便利な国際キャッシュカード② イオン銀行のデビットカード
同じく、ネームバリューのある銀行の国際キャッシュカードで海外のほぼすべてのATMに対応しているのがイオン銀行のデビットカードです。
しかも事務処理経費(料率)1.6%/回は、私が調べた限りでは最安レベルです。
ただしソニー銀行のような外貨預金との連動については調べてもよくわかりませんでした(おそらく、日本円からの為替コストがかかるのかと)。
※イオンクレジットカードとは別のものですのでご注意ください
便利な国際キャッシュカード③ クレディセゾンのネオマネー
上述した2つのカードは普通のクレジットカードではなく、銀行口座開設を伴うキャッシュカードなので作るのに時間がかかるのがネックです。
出国まで時間の余裕が無い人におすすめなのがクレディセゾンのネオマネーです。
この国際キャッシュカードの特徴は何と言っても、プリペイド式であることです。
利用する分のお金を日本円で事前にチャージして、チャージされた範囲内で現金を引き出すことができます。
口座番号を家族に知らせておけば、日本の家族にチャージしてもらうことも可能。
お手軽なので、わざわざ銀行口座を開設したくないという人向けです。
ただし、事務処理経費(料率)はぐっと上がって4%/回と割高です。
私はサラリーマン時代、いろんな国に短期間の海外出張に行く際に小額を引き出すのに重宝していました。
クレディセゾンのプリペイドカード【NEOMONEY】をみてみる
青年海外協力隊の持ち物(荷物)② 中古パソコン
青年海外協力隊の荷物の要とも言うべきアイテムがパソコンだと思いますが、私はあえて中古パソコンをおすすめします。
まず、パソコンは別に新品=良品ではないですよね。
家電量販店で新品のパソコンを買ったばかりなのに起動して見たら動作が重くて使いづらい・・・なんてことしょっちゅうあります。
途上国に持っていくパソコンとして重要なポイントは
- 途上国の弱い電波環境でもサクサク動いてくれるスピード
- 途上国の環境でも壊れない丈夫さと対衝撃性能
- 万一壊れたり盗まれたりしても問題ない安さ
だと思いますが、いろいろと検討した結果、すべてを兼ね備えているのが世界中でビジネスパソコンとして愛用されている中古のThinkPadでした。
ビジネス用のパソコンなので、動作を重くするような余分なソフトも入っていないし、ちょっとやそっとの衝撃ではびくともしない頑丈さを持っています。
中古パソコンを買うならビジネス用パソコンを豊富に取り揃えていて1年間の保障もついているBe-Stockがおすすめです。(私も実際ここで買ったパソコンを持っていきました)
中古パソコンならお任せ【ThinkPad専門店 Be-Stock】
ちなみに私が青年海外協力隊の任国に持っていったパソコンは16,926円(税込み)です。
この値段でも十分活動に使えますし、私はこのパソコンを使って現地でこのブログを開設し、100記事以上も書きましたが何の不自由ありませんでした。
中古パソコンは不安、という人はこちらのレビュー記事も参考にしてみてください▼
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青年海外協力隊の持ち物(荷物)③ Bluetoothスピーカー・イヤホン
家族や友人とはなれて暮らす途上国での生活は、娯楽も少なく、部屋で一人で過ごす時間も自然と長くなります。
そんなとき、音楽があるとストレスや孤独感の解消にもなるし、集中して外国語を勉強したいときにも重宝できます。
特に防水性に優れているTaotronicsのBluetoothスピーカーとイヤホンがコスパ最強でおすすめです。
どちらも2000円台で買えますし、部屋で勉強するときのBGMや移動中の音楽だけでなく、防水仕様なのでキャンプやビーチなどの旅行シーンや、ジョギングやマラソン大会などのスポーツのシーンでも使えます。
Podcastのラジオを聴くなどしてリスニングの勉強をするのにも便利です。
Taotronicsは知名度は低いですが、Amazonの口コミはどの製品も高評価ですし、日本法人もあってホームページから製品いついての問い合わせやサポートも受けることができるので安心です。
TaotronicsのBluetoothスピーカー&イヤホンのレビューは別の記事にまとめていますのでご参考に
青年海外協力隊の持ち物(荷物)④ 水中カメラ
せっかくの海外生活なのでカメラを持っていく人はたくさんいるかと思いますが、なぜあえて水中カメラをおすすめするのか。
まず、青年海外協力隊のデジタル一眼レフカメラを持っている人の割合は異様に高いです。
5人で旅行に行ったら3-4人は持っていますね。
なので最悪もって行かなくても、スマホで撮ったり、同期や友人が撮ってくれた写真をもらえば済んでしまいます。
一方で水中カメラを持っている人は、その需要の高さの割りに少ないです。
日本でリゾートといえば温泉もあるし四季折々の風景を楽しめる森林などもありますが、海外でリゾートといえばほとんどが常夏のビーチや湖、川など水辺に集中しています。
そのようなリゾートで活躍するのは水中カメラやGoProなどのアクションカメラです。
また、青年海外協力隊の期間中にダイビングデビューする隊員も少なくありません。
中南米隊員だと、メキシコのカンクンやホンジュラスのロアタン島などカリブ海のビーチまでアクセスが日本にいるときよりも格段に楽なので、この機会にダイビングデビューする隊員がたくさんいました。
そこまで想定するならオリンパスの水中カメラはコンパクトデジカメとしても兼用できておすすめです。
これを持っておくと、デジタル一眼レフカメラを持っている隊員よりもよっぽど重宝されること間違いありません。(実際に私がそうでした)
オリンパスの水中カメラレビューは別の記事にまとめていますのでご参考に▼
青年海外協力隊の持ち物(荷物)⑤ 電気毛布
これについては任国や地域によりますが、多くの隊員が見落としがちなのであえて厳選アイテムに入れてました。
青年海外協力隊が派遣される国=1年中暑い、ってイメージがちょっとありますが、中南米の標高の高い地域や中央アジアの緯度の高い地域は普通に寒いです。
私がいたグアテマラの任地は標高が2500mもあり、昼夜の寒暖の差が激しく、夜は1年中寒い地域でした。
さらに、途上国は日本と違って暖房設備も充実していません。
薄い毛布だけで過ごす夜は本当に寒くていつも厚着をして寝ていました。
そのような情報を事前に入手して、電気毛布を日本から持参していた隊員が近所に住んでいたのですが、うらやましかった・・・
実際にその隊員が持っていたのがKodenの電気敷毛布です。
電気毛布は私が日本から持ってこなくて後悔しているアイテムナンバーワンです。
派遣地域の平均気温をあらかじめ確認し、必要な人は持って行きましょう。
その他、青年海外協力隊の持ち物に入れておくべき荷物
以上が、これから青年海外協力隊として任地に赴く人に特に厳選してこおすすめしたいアイテム5選です。
自分が持っていってよかったもの、逆に持って行かなくて後悔しているもの、そして需要の高さの割に持ってきている人が少なかったものから厳選しました。
そのほか、大体みんな忘れずに持ってきているけど重要なものを参考までにリストアップします。
クレジットカード
1枚あれば十分ですが、不安な人はVISAカードとMasterカードをそれぞれ1枚ずつ持っていくと安心です。
とりあえず楽天カードがあれば年会費無料で世界中どこでもショッピングすることが可能。
なお、JCBカードは海外では使える場所が少ないのでおすすめしません。
歯ブラシ
海外で買う歯ブラシはブラシの部分が大きく、細かい部分まで届かないのでおすすめしません。
私は海外駐在員時代に現地のでかい歯ブラシを使い続けた結果、帰国してから虫歯治療に苦労をするという苦い経験をしました。
歯磨き粉やフロスは現地でも手に入りますが、ヘッドの小さい歯ブラシは2年分日本で買って、持って行きましょう。
電子書籍
もう割りとメジャーなアイテムだと思いますが、情報収集や娯楽のために電子書籍は持っていったほうがいいです。
Kindleや楽天Koboがメジャーですが、Koboは価格が高いのでKindleの方が無難かなぁと思います。
飛行機の中などで動画も楽しみたい、という人にはFire HD 8とAmazonプライムの組み合わせがお得で、コスパも最強です。
ウエストポーチ
任期中に携帯電話や財布を盗まれる、あるいは紛失する隊員は驚くほどたくさんいます。
彼らに共通しているのは、貴重品をポケットやかばんに入れてしまっていたことです。
薄くて服の下に隠せるタイプのウエストポーチが一番安全です。
ウエストポーチなんてかっこわるい、なんていっている人もいましたが、私は出かけるときはいつもウエストポーチを肌身離さずつけていたことで、2年間何も盗まれず、なくさずに過ごすことができました。(その人は財布を盗まれていました)
以上、青年海外協力隊の持ち物(荷物)まとめ記事でした!
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